◆柔道 全日本選手権(26日、日本武道館)

 体重無差別で日本一を争い、決勝は男子90キロ級で昨年世界選手権2位の田嶋剛希(パーク24)が、24年パリ五輪同級銀メダルの村尾三四郎(JESエレベーター)に勝ち、初優勝を果たした。男子90キロ級以下の選手による頂点は2012年の加藤博剛以来14年ぶりの快挙で、重量級の選手が決勝に残れなかったのは極めて異例だった。

 初優勝が決まると田嶋は涙を流し感慨に浸った。「村尾に勝った喜びが大きくて。その後に優勝の気持ちが押し寄せてきた」。直近3連敗中だった相手に終始押される展開も、最後まで自分を信じ切った。残り12秒、無我夢中で出した隅返しで逆転した。男子日本代表の鈴木桂治監督(45)は田嶋の粘り勝ちに「最後まで諦めない選手が勝つ、素晴らしかった」と拍手を送った。

 24年の世界選手権に続いて全日本選手権も制し、2年後のロサンゼルス五輪に照準を合わせる。村尾とのライバル関係は続いていくが、「ドラマチックでいいな。柔道界がより盛り上がる」と切磋琢磨(せっさたくま)は大歓迎。さらなる高みへ闘志を燃やした。(綾部 健真)

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