◆第57回読売マイラーズC・G2(4月26日、京都競馬場・芝1600メートル、良)

 京都競馬場で26日に行われた第57回読売マイラーズC・G2は、アドマイヤズームが24年の朝日杯FS以来の復活Vを飾った。初コンビの武豊騎手は、ゴーイントゥスカイで制した25日の青葉賞に続く勝利で、自身18年5か月ぶりの2日連続重賞勝利となった。

 前日の青葉賞に続いた 

 思い出の舞台で鮮やかに復活を遂げた。アドマイヤズームは2番手でスムーズに折り合っての追走。直線では逃げるショウナンアデイブを目標に追い出される。ラスト1ハロン過ぎに先頭へ立つと、武豊が右ステッキを1発、2発…。そのゲキに応えるだけの力は十分に残っていた。大きく首を使ったフォームで弾み、後続の追撃を封じ込む。同じ京都マイルでの施行だった朝日杯FSから約1年5か月。久々に先頭でゴール板を駆け抜けた。

 「まずはホッとしています」と初コンビで勝利へ導いた武豊。前日の青葉賞に続く勝利で、連日の重賞連勝は07年11月23日の京阪杯(サンアディユ)、11月24日のジャパンカップダート(ヴァーミリアン)以来、約18年5か月ぶり。このレースを勝ったのは1994年のノースフライト以来、32年ぶり3勝目だ。勝てば、そこに驚くべき数字が生まれるのはレジェンドだからこそ。

「すごい強い馬だなと思っていましたし、調教に乗ったときも素晴らしい動きをしていたので、いいチャンスをもらったなと思っていた。結果で応えたい思いは強かったてすね」とうなずいた。

 進化した姿で戻ってきた。昨年は爪を気にする面があり、調教で攻め切れず。スワンS(6着)しか使えなかった秋は本来追い切りで使うCWコースではなく、坂路中心の調整だった。しかし、今回はCWコースで時計を5本。負荷をかけつつ、馬体重は前走から8キロ増で自己最高の482キロだった。「久しぶりに万全の状態でした。馬体増も成長分。使って、もっと良くなると思います」と友道調教師。優先出走権を獲得し、次戦に予定する安田記念・G1(6月7日、東京)を見据えた。

 そして、武豊は今週も同じ勝負服を身にまとい、アドマイヤテラと大一番に臨む。

「来週も天皇賞があるから頑張りたいですね」。勝てば、自身の記録を更新する9勝目。温かくなった春の淀の中心に、レジェンドがいる。(山本 武志)

 ◆アドマイヤズーム 父モーリス、母ダイワズーム(父ハーツクライ)。栗東・友道康夫厩舎所属の牡4歳。北海道千歳市・社台ファームの生産。通算7戦3勝。総獲得賞金は1億6032万円。主な勝ち鞍は朝日杯FS・G1(24年)。馬主は近藤旬子氏。

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