シンガー・ソングライターの絢香が9日、大阪・中之島公園でデビュー20周年を記念したフリーライブ「絢香 20th ANNIVERSARY PREMIUM FREE LIVE」を開催した。

 雲一つない快晴に負けないほど、表情は晴れやかだった。

大阪のシンボルエリアに片手を上げながら登場すると、観客は万雷の拍手と「おかえりー」の声で迎え入れた。「大阪元気ー? 今日は一緒に楽しみましょう」と呼びかけると、代表曲「みんな空の下」で開幕。この日にぴったりの一曲に「毎日のようにお天気を願ってましたが、いい天気でよかった!本当によかった」と笑みを浮かべた。

 2016年以来10年ぶりとなるフリーライブの場所に選んだのは、前回と同じ地元・大阪。「節目の度に自分の地元に帰ってこれるのは、原点を思い返すきっかけになる」と関西弁のイントネーションで感謝を口にした。会場の中之島公園近辺にはよく来ていたようで「いつも通っている場所でしたけれども、こんな素敵な場所で歌えるっていうのも(うれしい)」と感慨深げだった。

 デビューから圧倒的な声量と美声で魅了してきた。「この曲が20年間もたくさんの人に聴いてもらえる曲になるなんて想像していなかった」というヒット曲「三日月」や、上京1年半後の帰省時に生まれた「おかえり」を当時の歌声のまま熱唱。6日に配信されたばかりの初歌唱の新曲「OK!GO!」では観客と一体になって共に合唱した。

 「20年やってきて今が一番、音楽をやっていて楽しい」と明かした絢香。約1時間全10曲に万感の思いを乗せ、家族連れやブルーシートを広げた客なども集まった約7000人に感謝を届けた。

 これまでを振り返り「本当に20年も歌ってこれたなって…。

こうやっていつもライブに来てくれる、そして私の曲を聴いてくれる人がいるから、ここまで続けてこられた。本当にありがとう」と頭を下げた。9月からは全国ツアー(19都市20公演)、今秋にはベストアルバム発売も決定。アニバーサリーイヤーで勢いは増すばかりだ。10月には再び大阪城ホールに戻ってくる。「10月25日(公演日)に待ち合わせね。また会おうね、すぐ会おうね」と再会を約束した。

 最後の曲はデビュー曲「I believe」。タイトルのように、絢香は自分を信じて歩き続ける。(古本 楓)

◆セットリスト

〈1〉みんな空の下

〈2〉Wonder!

〈3〉ありがとうの輪

〈4〉花束じゃなくキミといたい

〈5〉三日月

〈6〉おかえり

〈7〉OK!GO!

〈8〉To The Moon

〈9〉にじいろ

〈10〉I believe

 ◆絢香20年の歩み

 ▼2006年2月1日 「I believe」でメジャーデビュー

 ▼同9月 「三日月」をリリース。オリコンチャート初登場1位を獲得

 ▼同12月 第48回日本レコード大賞で最優秀新人賞受賞。紅白歌合戦に初出場(計8回出場)

 ▼07年2月 コブクロとのコラボレーション楽曲「WINDING ROAD」をリリース

 ▼09年2月 俳優・水島ヒロと結婚

 ▼同12月 4度目の紅白歌合戦の出場をもって、一時活動休止

 ▼11年10月 活動再開を発表

 ▼14年3月 「にじいろ」がNHK連続テレビ小説「花子とアン」の主題歌に

 ▼15年6月 第1子となる女児出産を報告

 ▼16年7月 デビュー10周年を記念したフリーライブを大阪で開催

 ▼19年10月 第2子となる女児出産を報告

 ▼25年4月 大阪・関西万博の開会式で国歌独唱を務める

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