大相撲夏場所4日目(13日、両国国技館)

 大関・琴桜が東前頭2枚目・義ノ富士を押し出し、2連勝とした。朝稽古では千葉・松戸市の佐渡ケ嶽部屋近くの用水路で脱輪していた自動車を救出。

人助けを行ってから向かった土俵で会心の白星を挙げ、星を五分に戻した。東前頭13枚目・琴栄峰は西前頭11枚目・金峰山を下手投げで破り、平幕では唯一の無傷4連勝。勝ちっ放しは大関復帰の霧島、小結・若隆景、琴栄峰の3人となった。

 文句のない素晴らしい一番だった。琴桜は右肩から当たって踏み込んだ。左は抱えたままでも、右がハズに入って段取り良く押すことができた。圧力もかかっていた。差し身が良くて馬力のある義ノ富士の長所も消し去った。大きな体を最大限に生かした相撲だ。

 初日と2日目の連敗は反省材料が多すぎて私の頭も混乱した。立ち合いの当たりがないから受け身になってしまった。前に圧力をかけられないから小手投げに逃げるしかなかった。

思い切りが大事ということを痛感したはず。例え土俵際の逆転技で負けても明日につながる一番だった。こういう相撲を続けていけば完成度も増して、必ず優勝、そして横綱につながる。

 今場所は霧島の星次第によっては11番での優勝も十分に考えられる。“戦国模様”の場所で最後まで優勝争いに絡むことは、大関としての責務であることを忘れないでほしい。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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