◆JERAセ・リーグ DeNA5―0中日(13日・横浜)

 衝撃のプロ初勝利にも、マイペースを貫いた。DeNA・島田舜也投手(23)=東洋大=が本拠地初登板で6回5安打無失点9K。

5回には3者連続3球三振を奪い、セ・リーグの新人では初の「イマキュレートイニング」を成し遂げたが「(人生初?)だと思います。(イマキュレート―という)単語が分からなかったんで」とドラ2右腕は終始ゆる~い雰囲気で笑いを誘った。

 5点リードの5回だった。島田は細川をカーブ、ボスラー、石伊はフォークで空振り三振。ボール球は1球もなかった。「5回でギアを上げたというか。一気に流れをこっちに持ってこようという意識はありました」。6回は1死満塁のピンチを招くも連続三振で絶叫。この日、68球のうち43球を最速151キロの直球で押した。普段のほんわかした表情とは真逆の気迫が要所でほとばしった。

 横浜市出身。子どもの頃は横浜スタジアムに通い詰め、「プロ野球選手になりたいという夢を与えてもらいました」。

当時は荒波翔に憧れたが、今度は夢を与える側になった。登場曲はサザンオールスターズの「希望の轍」。招待した家族のリクエストに応え、歓声を力に変えた。記念のボールは「一人で育ててくれたお母さんにあげたい」と優しくほほ笑んだ。

 東洋大では東都リーグ2部の経験も長かったが、王者・青学大のエースだった中西と初めて投げ合い、新人対決で下克上を果たした。「(マウンドより)今の方が緊張してます」と明かしたお立ち台では「どうも、モアイです」と自己紹介。投球とのギャップもまた、大物になりそうな気配を漂わせた。(中村 晃大)

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