大相撲 ▽夏場所7日目(16日、両国国技館)

大関に復帰した霧島は、自身初の初日から7連勝で単独首位を守った。両横綱不在の中、東前頭4枚目の大栄翔を圧倒的な強さで押し出した。

霧島を1敗で小結・若隆景、平幕の翔猿、琴栄峰が追う。

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 群雄割拠の場所で霧島の安定感が抜きんでている。星は1差だが、競馬の世界なら2、3馬身は先を走っている状況。立ち合いで「前まわしを取るんだ」という凝り固まった考えはない。強く低く当たって突き放し、突っ張って、左おっつけから左を差して一気に押し出した。まったく危なげない相撲。これが霧島の現在地なのである。

 体が良く動いている。豊富な稽古量が自然な流れを生んでいる。先場所の優勝で得た自信がさらに大きくなっている。体調もいいのだろう。ゾーンに入ったといってもいい。

 焦点は無双状態の霧島を誰が止めるかだ。ストレート給金のかかった8日目は好調な豪ノ山が相手。プレッシャーのかかる一番では嫌な相手。立ち合いをミスると後手に回ることも十分にあり得る。最初のハードルといえるだろう。後は馬力の熱海富士か実力者の若隆景ぐらいか。私はこの勢いなら年内にも霧島が綱を張れると思っている。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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