◆JERAセ・リーグ 巨人4―7阪神(22日・東京ドーム)

 阪神のドラフト1位・立石正広内野手(22)が、かつて憧れの人が躍動した東京Dで輝きを放った。プロ初の巨人戦に、野球人生で「あまり記憶にない」という1番スタメン。

初回に「変わらず強く振っていこう」と井上からプロ初長打の左越え二塁打を放った。活気づいた打線は一挙3点を先制。主導権を握った。

 3回先頭でも中前打で2得点の起点となった。4回1死二、三塁では左前適時打でプロ初打点。試合前に森下から「(狭い)東京ドームなんで室内バッティングの気持ちで」と声を掛けられ、緊張がほぐれた。球団新人で初の巨人戦で猛打賞は16年の高山俊以来。初のヒーローインタビューで「こういうお客さんがいる前でプレーすることを夢見てきた」とかみ締めた。

 巨人は幼い頃から「よく見ていた」という特別な球団。昨年限りで現役引退した長野久義編成本部参与(41)に憧れ、山口・防府市の実家からマツダスタジアムに何度も通った。長野氏もドラ1でプロ入りし、1年目に19本塁打で新人王。この日は球場に姿があった。

「今日はチラッと見られてうれしかった」と力に変えた。“長野ロード”を歩むべく「こんな試合をいっぱいできたら」と誓った。

 金の卵の1軍デビューからチームは3戦連続2ケタ安打。この日は立石、森下、佐藤、大山の“ドラ1カルテット”が、そろい踏みで打点を挙げた。藤川監督は「連動して束になってかかっていく」と厚みを増した攻撃陣に手応え。3連勝で、試合がなかった首位・ヤクルトに0・5ゲーム差に縮めた。黄金新人が起爆剤と化し、勢いに乗ってきた。(藤田 芽生)

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