◆第76回安田記念・G1(6月7日、東京競馬場・芝1600メートル)6月1日

 「なんとかG1の舞台で活躍させたい子なんです」。いつにも増して田中博康調教師の声は熱を帯びていた。

重賞5勝を挙げるレーベンスティール(牡6歳、美浦・田中博康厩舎、父リアルスティール)が、悲願のG1初制覇を目指して春のマイル王決定戦に挑む。

 いつもは辛口の指揮官を納得させる動きを披露した。1週前追い切りでは同レースに出走するシックスペンス(5歳オープン)を追走しながら、直線では手綱を持ったままで併入。体を大きく使った雄大なフットワークで、堂々のラスト1ハロン10秒9の自己ベストをマークした。「調整は思い通りにいっているし、1週前追い切りは活気がある中で我慢が利いていた。渋さは一瞬見せたけど、いいときの動きが出来ている」と笑顔。実際に見ても、状態や雰囲気の良さがはっきりと伝わってきた。

 トレーナーは「東京は走るし、力を出せる舞台だと思っている」と自信をのぞかせる。東京コースは5戦して【3・1・0・1】と勝率は6割、連対率は8割で東京巧者であることは明らか。一方、今回は17戦のキャリアで2戦しかしていないマイル戦となる。どちらも〈7〉〈12〉着と着順は振るわないが、「結果を出せていない中で、そこを頭に入れて調整している」と万全の準備をして臨む構えだ。(高野 真之介)

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