1月の中旬から予告なしのストップをしていた当コラムですが、6月から再開することになりました。金曜ロードショー(後9時)を毎週楽しみにしている視聴者の方がちょっとでも「なるほど」と思えるような情報をお届けできればと思いますので、ご愛読のほどよろしくお願いいたします。
再開初回の5日に放送されるのは、80年代を代表するアドベンチャー作品「グーニーズ」(1985年)。昨年、40年ぶりの続編が製作されることが発表された。
まだ監督やキャスト、ストーリーなど詳細に関しては全く明らかになっていないが、実現すれば「トップガン マーヴェリック」の36年ぶりを超えるロングシュート。それだけ、根強いファンが多いということだろう。記者は映画もさることながら、シンディ・ローパーの主題歌「グーニーズはグッド・イナフ」のBGMが印象的なファミコンのゲームも強く記憶に残っている。
物語の舞台は、米国の海辺の街。主人公・マイキーの家族は再開発のため、自宅の立ち退きを余儀なくされていた。引っ越しを前に、「グーニーズ」を名乗る友人たちと屋根裏部屋に入ったマイキーは、宝の地図を見付ける。財宝を手に入れれば、立ち退きを免れることができると考えた「グーニーズ」のメンバーは、地図が指し示した岬の廃レストランへ向かう。
だが、そのレストランは、脱獄したばかりのジェイクや、女ボスの母”ママ”らフラテリ一家の隠れ家だった。仲間の一人が一家に捕らえられる中、マイキーたちは地下に張り巡らされたトラップを抜け、宝を手に入れることができるのか―。
前回見たのがいつだったか覚えていないくらいの久々の観賞だったが、時を経ても面白いものは面白い。
製作総指揮はスティーブン・スピルバーグ監督が務めているが、劇中には同監督の「色」がちりばめられている。地下の冒険は、スピルバーグ監督がメガホンを取って前年に公開された「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」(84年)をほうふつ。同作でインディと”バディ”を組むショーティは本作で「データ」として出演している。
そのデータを演じたキー・ホイ・クァンはしばらくスクリーンから遠ざかっていたが、「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(2023年)で俳優として復活し、米アカデミー賞の助演男優賞を獲得。授賞式でスピルバーグと手を取り合って喜ぶシーンは感動的だった。ちなみに同作への出演のきっかけは、本作でチャンクを演じたジェフ・コーエンが弁護士に転身し、出演契約を仲介したというのも感慨深い事実だろう。
他にも「過激派に襲われた」というセリフは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(85年)を想像させるし、「水で繁殖する小さな悪魔の話」というのは「グレムリン」(84年)のことと想像できる。2本ともスピルバーグ監督がプロデューサーの作品だ。公開当時は全く意識していなかったが、時を経て見てみると新たな発見があった。
何より、「おや?」と思ったのが、日本のあまりにも有名なアニメ作品との類似点。フラテリ一家はママと息子のジェイク、フランシス、スロースで構成される。「母がボスで息子が3人」、これって、「天空の城ラピュタ」(86年)のドーラ一家と同じ! ドーラ一家には息子以外にも子分がいるが、シャルル、ルイ、アンリと息子は3人。しかもママの雰囲気もそっくり。この2本が日本では8か月違いで公開されたというのは面白いですね…。(高柳 哲人)

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