「男性みなサッカー好き」 サッカーW杯北中米大会の日本―チュニジア戦が21日、メキシコ・モンテレイで行われる。東京都内にあるチュニジア料理店「ラ・メゾン・ド・クスクス」のチュニジア人オーナーシェフ、カイス・ベルハージュさん(48)が18日、スポーツ報知の取材に応じ、にわかに注目が集まるチュニジアについて語ってもらった。

 「チュニジア男性はみなサッカー好き」と明かすカイスさん。日本戦のスコアについて「チュニジア2点、日本2点。引き分けです」と予想した。もちろんチュニジアには勝ってほしいが「日本に住んで、日本のあらゆる事が大好きになった。チュニジアが勝っても負けても、どんな結果になっても受け入れる」と運命に身をゆだねる覚悟を示した。

 初戦のスウェーデン戦は1―5とまさかの大敗。それでも「GKも変更になると聞いている。いい方向に向かうのでは」とチュニジア本国の人ならではの“極秘情報”を披露。ラムシ監督が解任され、新監督にルナール氏が就任したことにも触れ「これまでとは、ちょっと違うチームになるかも」と微笑。前回カタール大会でサウジアラビアを率い、グループリーグでアルゼンチンを破った指揮官に期待を寄せた。

 カイスさんはイングランド、フランス、香港と渡り歩き修業を積んだ腕利き料理人。地元チュニジアでもレストランを開いた経験を経て、2015年に来日して「ラ・メゾン・ド・クスクス」を開店した。

同年に妻・文子さん(54)と結婚。以降11年にわたって夫婦二人三脚で店を経営している。

 文子さんは「実は彼、スウェーデン戦の大敗で落ち込んでいて。その日にマスコミのみなさんから取材させてほしいって依頼が来たんですが、ショックで話ができないって全部断っていたんです」と打ち明ける。「チュニジアとかアラブの人って、例えば1点とられたら頭に血が上って自滅したりするので、大敗が多い。一方で、調子がいいと逆にまさかの大勝とかもあるから読めないんですよ」と苦笑い。カイスさんの「引き分けでもいい」との明鏡止水予想に至るまでに、どのような心境の変化があったのか。文子さんも「それは分かりません」と言うほかはなかった。(樋口 智城)

 ◆特別な日に食べる料理

 「ラ・メゾン・ド・クスクス」は、気候に恵まれたチュニジアの土地で育まれたトマトソースとオリーブオイル、新鮮なシーフードやラムやチキンをふんだんに使った料理が自慢のお店だ。

 名前にもある「クスクス」は、デュラム小麦の粗挽き粉に水を含ませ、直径1~3ミリ程度の小さな粒に丸めた「世界最小のパスタ」。北アフリカやイタリア・シチリア島などの名物料理。同店では、日本では珍しい専用の鍋を使い、香ばしいダシで蒸し上げる。

お米とはまた違うふっくらさがあり、魚介類には地中海の豊かな海を感じ、まるでチュニジア人の優しさと陽気さを表しているようだ。

 ちなみにカイスさんによると、クスクスは日本で言うとスシにあたる料理だという。「ポピュラーだけど、パーティーとかで食べる感じ。特別な日とかにも振るまわれますね」。当日は日本―チュニジア戦は、スシ対クスクスの頂上決戦にもなりそうだ。

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