午(うま)年企画「馬さんぽ」夏のスペシャル版は、誘導馬として2年目を迎えたコントレイル世代のロバートソンキーに注目。最終週を迎える函館競馬場に会いにいけます。

 どうしても会いたい馬がいた。函館競馬場で誘導馬を務めているロバートソンキー。無敗の3冠を成し遂げたコントレイルと同期で、菊花賞でも6着と好走した。3着に入った神戸新聞杯では、14番人気で記者の馬券に貢献してくれて以来、ずっと応援していた馬だ。

 昨年の6月28日に、誘導馬として再デビューを果たした。函館競馬場で同馬を担当する業務課の松村龍平さんは「賢くて頭がいいですし、人なつこいです。今まで触ってきた馬のなかでも、五本の指に入るくらい、人が好きですね」と笑う。実際に記者が触れても、されるがままという感じだった。癒やしパワーは函館誘導チームのなかでも、トップレベルなのは間違いない。

 だが、他の馬に対しては違う。「当たりが強いんですよね。でも、障害に向かっていく姿勢は他の馬よりも、しっかりしています」と松村さん。

そういう切り替えが、競走馬時代のレースでの活躍につながったのだろう。

 昨年は後方誘導のみだったが、今年は前での誘導にもチャレンジしている。返し馬に行く競走馬につられそうになりながらも、けなげに職務を全うしようとするその姿には、感動を覚えた。今年も昨年に続き、RRC(引退競走馬杯)にも参加する予定だ。

 誘導馬として、ここまで順調にステップアップしている。松村さんは「今まで携わってきた皆さんがかわいがってくれたから、あんなに温厚なんだと思います。誰からも愛される誘導馬になってほしい」と感謝した。そんなロバートソンキーが誘導する函館開催は、早くも今週がラスト。皆さんもぜひ、会いにいってきてください。(山下 優)

【元オーナーもエール】 ○…現役時代にロバートソンキーを所有していたのが保坂和孝さん。同馬の菊花賞が、所有馬で初のG1出走で、14戦中12戦で手綱を執った主戦・伊藤とのコンビも印象的だった。保坂さんは「ロバートソンキーが誘導馬デビューした頃に、函館で伊藤工真くんが(所有馬に)乗ってくれて勝てたりと、引退後も何かと縁があり、うれしいです。

これからも誘導する姿を楽しみにしています」とエールを送った。

 ◆ロバートソンキー 父ルーラーシップ、母トウカイメガミ(父サンデーサイレンス)。北海道新冠町・長浜牧場の生産。現役時は美浦・林徹厩舎の所属で、通算14戦4勝。総獲得賞金は1億204万3000円。20年神戸新聞杯・G2で3着、22年オールカマー・G2で2着と重賞で活躍した。

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