◆第108回全国高校野球山梨大会▽準々決勝 山梨学院7―0駿台甲府 =7回コールド=山日YBS球場)

 今秋ドラフト1位候補に挙がる山梨学院の投打二刀流・菰田陽生投手(3年)が、「4番・一塁」で先発出場した。今大会での4番起用も一塁手での起用も、この日が初となった。

チームは7―0で7回コールド勝ち。準決勝に駒を進めた。

 菰田が今春センバツでの左手首の骨折から復帰後、公式戦で初めて一塁の守備に就いた。一塁の守備時に走者と交錯したことが骨折の原因だったが「不安はない」ときっぱり。12日に行われた巨摩との2回戦では4点リードの9回に登板。投手としても昨秋以来の公式戦復帰を果たしていた。この日で、投打二刀流と一塁守備という本来の形で完全復活を果たした形だ。準々決勝からの一塁手起用について、吉田洸二監督(57)は「(準々決勝からというのは)予定通り。自分が敵だったら一塁に菰田がいるのといないのでは全然違うと感じる。プロからも関心を持たれる選手だから打つ守るもした方が彼の進路に良いと思った」と、抽選会の時から決めていたことだと明かした。

 また4番起用についても「(前戦まで)1年生が4番を打っていたので気を楽にしようと思って。何番を打っても変わらないのが菰田」とこちらも予定通りだったと説明。

菰田は全4打席をバスターで構え、4打数1安打。4回、先頭で打席に立つと初球を振り抜いて左翼への二塁打を放ち「バスターは一番自然な状態で無駄なく打てる」と振り返った。巨人・青木高広スカウトは「インコースにさばくのがうまい。手首を使って柔らかく打てる印象がある」と評価した。

 チームは初戦から3戦連続、相手のスコアボードに0を並べ続け、1点も与えず勝ち進んできた。主将、エース、4番としてチームを引っ張る菰田は「残り2試合は絶対に負けられない。ここからは投手で出ようが一塁で出ようが打者で出ようが関係ない。残り2試合にすべてをかけていく」と闘志を燃やした。

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