◆第108回全国高校野球神奈川大会▽4回戦 横浜清陵10―5多摩(16日・大和スタジアム)

 公立校同士の対決となった横浜清陵と多摩の4回戦は10―5で横浜清陵が勝利した。多摩はトレードマークの長髪が「和製リンスカム」とSNSで話題になった松井悠仁投手(3年)が先発するも、3回を終え5安打3失点。

ここで一度マウンドを譲るも、4回途中から再登板して計3回1/3を9安打6失点(自責4)の成績。自身の強みと語る「ゾーンに投げきるピッチング」を見せるも、横浜清陵打線にうまく攻略され、無念の敗退となった。

 野球帽から出る長い襟足が投球のたびになびいた。3回戦で6回から登板し、好投した松井の姿が報道されると、その長い髪が米大リーグのジャイアンツとエンゼルスでプレーし、通算110勝を挙げたティム・リンスカム(42)に似ていることから、「和製リンスカムだ」と話題になった。MLBが大好きだという松井は「リンスカムは好きな選手の一人」というが、髪を伸ばしている理由は別にあった。少し照れ笑いを浮かべながら「球が伸びるように、髪を伸ばしています」と2つの意味を掛けていることを明かした。知り合いからも「バズってるよ」と連絡が来たというが、「勝ち上がっていくにつれて世間の目が増えることは予想していた。そこまで気にせず平常心で」と冷静だ。

 個性的な髪形でマウンドにあがる松井はグラブにもこだわりがあった。この日も投手と外野手として出場した松井。すべてのポジションを内野手用のグラブで戦い抜いた。そのわけを問われると「内野手用のグラブが好きで使い慣れているから」だと言い、「グラブを変えると自分の手元の感覚にも直結する。

それで投球内容を乱れさせたくない」と語った。

 「エースナンバーとして最後まで投げきりたかった」と悔しそうな表情を見せた松井だが、3年間の高校野球生活を終え、野球にはいったん区切りをつけるという。野球の指導も好きだという右腕の将来の夢は高校教師。いつの日か教師としてチームを率い、再び高校野球の舞台に帰ってくる。

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