◆第108回全国高校野球神奈川大会▽4回戦 立花学園7―6相模原(16日・平塚)

 土壇場で夏をつないだ。昨夏4強の第2シード・立花学園は4点を追う8回、6安打の猛攻で一挙5得点。

終盤に試合をひっくり返す劇的な逆転勝利で県立の雄・相模原を下し、5回戦進出を決めた。

 投げては先発の右腕・根本奨大投手(3年)が9回136球を投げ抜き、6安打9四死球6失点で完投。3回からはリードを許す苦しい展開が続いたが、最後までマウンドを守り抜いた。9回には球場表示で自己最速を1キロ更新する145キロを計測。カーブ、スライダー、チェンジアップ、カットボールを交えて相手打線に立ち向かい、「味方が逆転してくれると信じて、一人一人を全力で打ち取ることだけを考えた」と振り返った。

 試合後、志賀正啓監督は「本当に夏の大会っていいな」としみじみ。前日には「高校野球を終える一歩手前まで来ている。だから腹を決めて振ろう」と選手たちへ伝えていた。「序盤は欲や邪心があって高めの球を振っていたが、後半は頭を空っぽにして振り切ってくれた。それがいい結果になった」と逆転劇を振り返り、「この試合で成長した。それが今日一番の収穫。本当に選手ってすごいな」と最後まで諦めずに戦い抜いたナインをたたえた。

 試合終了直後、「まだみんなと野球をできることが一番うれしい」と声を弾ませた根本。仲間とともに歩む夏は、まだ終わらない。

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