◆JERAセ・リーグ DeNA12―4ヤクルト(17日・横浜)
4位のDeNAが3位のヤクルトに15安打12点と打ち勝ち、前身球団を含め、通算4500勝とした(5481敗332分け)。ヤクルトには5ゲーム差に迫り、Aクラスへ光が見えてきた。
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両手の感触が着弾点を教えてくれた。7-4で迎えた7回無死満塁。1番の勝又温史はヤクルト・大西広樹の初球132キロスライダーをフルスイングした。打球は横浜の夜空に弧を描き、右翼席上段へと到達した。本拠地初アーチはダメ押しの3号グランドスラム。ヒーローは慣れない駆け足で、ダイヤモンドを一周した。
「また『早い』って言われるなと思って(笑)。僕的にはゆっくり走っているつもりなんですけど…。まさかあの場面で打てるとは思わなかった。本当に嬉しいです。今日までの本塁打は2本とも左投手から。右投手から打てたことが自分的には収穫です。
4打数3安打5打点、5出塁の活躍で、チームのヤクルト戦5連勝に貢献した。
2018年に日大鶴ケ丘からドラフト4位で投手として入団も、イップスを発症。2021年オフに育成契約を結び直して、野手に転向した。努力を重ね、昨季にはプロ初出場初安打を記録すると、今年から外野の定位置をつかんだ。7月10日の広島戦(マツダ)で止まるまで、23試合連続安打を記録。チームに欠かせない存在になった。
「僕が今いただいているチャンスだったり、試合に出れる状況っていうのは、当たり前じゃない。1年前の自分のことを考えたら、この状況って夢みたいな状況。いい意味でも慣れることなく、自分の原点というか、そういう時のことを思い出したら、調子に乗るとかはありえない。自分を支えてくれているものでもありますし、それが変わらないでやることなのかなと自分は思ってます」
日大鶴ケ丘では3年夏の西東京大会決勝・日大三戦で3-3の同点で迎えた9回、サヨナラ2ランを被弾。甲子園にはあと一歩、届かなかったが、気持ちのこもった熱投は今でも語りぐさだ。高校野球での学びについて、こう力を込めた。
「高校野球で学んだことは、根性です。高校野球の気持ちでやってます、僕は」
そんな勝又のグランドスラムに、相川監督も「勝又らしい。いつも打った時はそう表現してしまうんですけど、彼が打線に火をつけてくれるという形がずっと続いている。また期待したい」と称賛した。「とにかく僕は塁に出て、後ろにもすごいバッターたちが揃っている。チャンスで来たら、かえしたり、牧さんに繋げたりとか、そういうところに集中するのみだと思います」と勝又。泥臭く力強いプレーで、真夏のハマスタを沸かせる。(加藤 弘士)










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