◆第108回全国高校野球京都大会▽準々決勝 京都両洋2―1東山(23日・京都わかさスタジアム)

 京都両洋が東山を下し、14年ぶりのベスト4入りを決めた。触沢凰汰(ふれさわ・おうた)投手(3年)が公式戦初先発で好投。

打線では滝井雅楽(うた)内野手(2年)が先制打を放った。

 38度を超える酷暑の中、触沢は「自信があった。やったるぞ」と炎天下にも負けない熱い思いでマウンドにあがった。直球とスライダー使い分けた投球で東山打線を翻弄(ほんろう)。四死球や味方の失策で4回まで走者を負いながらも相手にチャンスをつかませなかった。3者凡退に抑えた5回終了後には右足がつるアクシデント。交代となったが、66球を投げ無安打無失点の投球に「(試合前の)キャッチーボールの時は投げ方を忘れるほど緊張していた。とにかくほっとしています」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 「野球が嫌いになった」と語る右腕は入学後に3度の手術を乗り越えた。2年前の7月に右肘のトミー・ジョン手術を受けると、昨年11月にはクリーニング手術を。今年3月には右手首を骨折し、早期回復のために手術を行った。「野球より手術の時間の方が長く、悔しい思いもいっぱいしてきた」。

それでも野球を続けてこれたのは同じチームの仲間がいたからだ。「お前なら大丈夫や」という励ましのもと、なんとかこの夏に間に合わせた。

 25日の準決勝では鳥羽と対戦する。「このチームは負けない。そんな自信と覚悟がある」。苦難を乗り越えた右腕が仲間と共に夢の聖地へ駆け上る。

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