◆第108回全国高校野球東東京大会▽準々決勝 二松学舎大付4―3明大中野(22日・神宮)

 4年ぶりの夏の甲子園を狙う二松学舎大付が、終盤の劇弾で4強入りを決めた。3―3の同点で迎えた8回先頭の佐南健生捕手(3年)が、初球のスライダーを捉えて左翼席へ決勝ソロ。

雄たけびを上げながらダイヤモンドを回ったヒーローは、「やってやった!という感じでした」と勝利をかみしめた。

 試合後とは対照的に、試合中盤はどん底にいた。捕手としては3回に3点を奪われ、打撃では3、5回の好機でいずれも凡退。5回終了後のクーリングタイムでは、市原勝人監督(61)に「自分がふがいなくて…」とこぼしたほどだった。しかし、指揮官の「お前がチームの中心なんだから、そうなっちゃダメだ」とのゲキが背中を押してくれた。

 短い言葉でも思いは伝わり、「自分は信頼されている。堂々とやってこよう」と佐南。チームを救ったアーチの裏には、強い信頼関係があった。(小島 和之)

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