◆第108回全国高校野球選手権山梨大会▽決勝 東海大甲府5―3帝京三(22日・山日YBS球場)

 東海大甲府が3年ぶり15度目の夏切符。巨人、楽天でプレーした仲沢広基監督(39)は、就任3年目での悲願達成となった。

 山梨の頂点をつかんだナインたちの手に、全身を預けた。歓喜の輪の中心に呼ばれた東海大甲府・仲沢監督は、喜びをかみ締めるように3度、宙に舞った。就任3年目で悲願の甲子園出場をつかんだ指揮官は、「甲子園はずっと目標にしていたが、まだ実感がなくフワフワしている。選手の力で勝てた」と感謝した。

 攻め抜いた。初の甲子園出場を狙う帝京三に対し、3回に2点を先制。打線は勢いを止めることなく、5、7回と追加点を奪った。9回は3点を返されたが、リードを守り抜き「重圧の中でも試合終了まで選手たちが強い気持ちを見せてくれた」とたたえた。

 元プロとして、巨人、楽天で計6年間プレーした経験から、理想に掲げる監督像がある。「原(辰徳)監督は、いつも前向きで常に選手の戦う姿勢を作ってくれた。星野(仙一)監督は常に闘争心がある。2人の良いところから学んで、影響を受けている部分もある」。

2人の名将から学んだチーム作りで、3年ぶりの頂点を奪還した。

 目標はまだ先にある。目指すのは、自身が04年に同校で甲子園に出場した際の4強を超えること。「選手たちにのびのびやらせてあげるような雰囲気をこちらが作ってあげたい」と、聖地での戦いに目を向けた。(桜井 彩乃)

 ◆仲沢 広基(なかざわ・ひろき)1987年1月22日、山梨・竜王町(現甲斐市)生まれ。39歳。小1から野球を始める。東海大甲府2、3年時に夏の甲子園に出場。3年夏は「4番・三塁」で4強入りに貢献。国際武道大を経て08年にドラフト6位で巨人入り。12年に楽天移籍し、14年に現役引退。20年春から東海大甲府コーチ、24年春より同校監督。

編集部おすすめ