今年1月の第102回箱根駅伝で3年連続9度目の優勝を果たし、来年1月の第103回大会で節目の10度目の優勝を目指す青学大が16日、夏合宿中の長野・菅平高原で恒例の上り坂タイムトライアルの2回目を行い、鳥井健太(4年)が1回目に続いてチームトップを取った。2位に黒田然(3年)、3位にルーキーの新見春陽(はるひ)が続いた。

 箱根路の王者、青学大は約3週間の菅平高原合宿で上り坂タイムトライアルを2回、行うことが恒例となっている。18キロを設定ペースで集団で走り、残り3キロ地点から競走。標高1322メートル地点から同1535メートル地点まで標高差213メートルの激坂を全力で駆け上がり、心肺機能を限界まで追い込む。「心臓が口から飛び出そうになる」と選手が口をそろえるほどのきつい練習だ。11日に1回目が行われ、この日、2回目が行われた。

 「最後まで追い込もう! 強さが試される」と主将の中村海斗(4年)が、チームメートに強い口調で呼びかけて、早朝6時15分にスタートした。

 菅平高原合宿には、青学大を練習拠点として原晋監督(59)の指導を受けている黒田朝日(22)らGMOインターネットグループ勢も参加している。今年の箱根駅伝5区で1時間7分16秒の驚異的な区間新記録をマークし「シン・山の神」を襲名した黒田朝日に後輩たちは必死に食らいつき、激走した。

 黒田朝日は、別府大分毎日マラソン(2月1日)で2時間7分3秒で3位となり、MGC(28年ロス五輪マラソン日本代表選考会、27年10月3日、名古屋)の出場権を獲得した後、レースから遠ざかっていたが、夏合宿から練習を本格的に再開。昨年並みのタイムで走り、全体トップでゴールした。

 残り3キロ地点からのタイムトライアルスタート直後、主力の飯田翔大(かいと、3年)が積極的に飛ばして、全体のペースが上がった。

 1回目のトライアルで「今年は『朝日さんに挑戦する』という強い覚悟を持って臨んだら、自分でもびっくりするくらい走れました」と話した鳥井が2回目も力走して、連続でチームトップでゴールした。

 黒田朝日の弟、然がゴール直前に猛スパートして2位に続いた。

 ルーキーの新見が大健闘の3位。練習終了後にはチームメートから「新見、えぐい!」という声が多く上がった。

 今年の箱根駅伝でエース区間の2区を担った飯田が中盤以降も粘って4位。主力選手としての意地を見せた。

 今年3月の静岡マラソン(3月8日)で2時間12分44秒で優勝した村上直弥(4年)が持ち味のスタミナを発揮して5位。チームで唯一出場する北海道マラソン(8月30日)に向けて弾みをつけた。

 坂トライラルの終了後にはゴール地点から宿舎まで約7キロを走って戻った。ウォーミングアップ、クールダウンを含めれば走った距離は30キロを超える。それが文字通り「朝飯前」。地道な走り込みが青学大の強さの源となっている。

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