◆第108回全国高校野球選手権大会第14日 ▽準決勝 智弁和歌山7―1横浜(20日・甲子園

 スポーツ報知では、今夏も球児たちの戦いのサイドストーリーを「熱闘ウラ」と題してお届けします。

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 横浜のアルプスに3年間の集大成を思う存分発揮した女性がいた。

応援指導部の前川美彩(みや)さん(3年)。同校初の女性応援団長としてアルプスから声を出し続けた。

 応援団に憧れて同校に入学した前川さん。入部当初から団長を志すも、厳しい練習で男女の体力差の壁にぶつかった。「女の自分が団長になれるのかと思ったときもあった」。不安を抱えながらも、目標を諦めなかったのは、観客を巻き込んで応援する前団長・山本快風(よしかぜ)さん(18)の背中を見たからだ。「団長になりたい」。入学時の思いを再確認した。

 猛練習のすえ、山本さんから団長に指名された。この日アルプスに駆けつけた山本さんは「現団長以外の部員もいたが彼女だけ残った。周りと違う覚悟と忍耐を感じた」。1人になっても食らい付いてきた彼女の晴れ舞台に「感慨深いし、本当にうれしい」と優しい目を向けた。

 チームは惜しくも準決勝敗退となったが「ここまで連れてきてくれた野球部全員に感謝しかない」と前川さん。将来は教師を夢見ている。応援団で培った「礼儀」と、団長として磨いた「決断力」は、一生の武器となる。(今井 隆太郎)

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