プロボクシングWBA世界バンタム級王者の増田陸(28)=帝拳=が23日、都内でWOWOW「エキサイトマッチSP 増田陸vs比嘉大吾、岩田翔吉vsバディージョ」(24日午後9時~、WOWOWライブ・オンデマンドで放送・配信)の収録に参加。次戦について「年内にできると思う」とコメント。

前WBA同級休養王者でWBA同級1位の堤聖也(30)=角海老宝石=との再戦も見据え「純粋に楽しみだし、勝ちたいです。仕留めます」と意欲をのぞかせた。24日からジムワークを再開するという。

 増田は7月20日、WBA世界同級王座決定戦で比嘉大吾(30)=志成=を2―1の判定で下し、世界初挑戦で王座を獲得した。収録で試合を見直した増田は「反省点も多く見つかった。攻撃の幅であったり、ディフェンス面でももう少しうまく防御したいところもある」と課題を挙げた。試合後には自身でも改めて試合を採点したという。「厳しい目線で振り返った。もちろん、取られているラウンドもあるが、負けはないのかなと正直な思っています」。ジャッジの採点はスプリットデシジョンとなったが「それも理解はできます」と冷静に受け止めた。

 増田は23年8月のプロ4戦目、「井上尚弥4団体統一記念バンタム級モンスタートーナメント」準決勝で当時日本王者だった堤に挑戦し判定負け。プロキャリア唯一の黒星を喫した。

前WBA同級休養王者の堤は、今月の最新世界ランキングで同級1位にランクされた。堤の立場は変わったが「自分の中では、堤さんは堤さん。ただ堤さんの立場になって考えた時に、そこは違いがあると思う。チャンピオンではなく1位となり『挑戦者』の立場に立った時、堤選手は違った強さがあるんじゃないかと思う」と気を引き締めた。

 雪辱に燃える一戦とも思われがちだが、増田の胸中は違う。「正直、自分の中では『リベンジ』という気持ちはない。あの試合はあの試合で、自分が負けたというのをしっかり受け止められている。今は状況が変わっての再戦。リベンジではなく『リマッチ』だと思っている。純粋に楽しみだし、勝ちたいです。仕留めます」と言い切った。

 当時と今とでは、積み重ねてきた経験も違う。

「フィジカル的な要素もあるし、精神的なものも大きい。前回の対戦は4戦目だったが、12戦目で世界王者となった。その経験の差は非常に大きい。当時の試合を振り返ると本当にひどかったので、その差は今回大きい」と、試合勘や精神面での成長にも自信をのぞかせた。

 王座獲得後、長野県茅野市にある武田信玄公ゆかりの秘湯で傷を癒やし、心身の回復に努めた。その後は地元・広島へ帰郷し、7泊8日でフィンランドとエストニアを旅行。フィンランドでは現地最古のサウナを体験。「これが本場のサウナなんだなと感じました」と異国の文化に触れた喜びを語った。

 また、9月27日に行われる同門の那須川天心(帝拳)とWBC世界バンタム級王者・井上拓真(大橋)の再戦についても言及した。「どうなりますかね。やっぱり勝ってほしいですね」と那須川にエールを送り、「本当に気持ちだと思います。天心もよく言っていますけど、気持ちですよ」と勝利のポイントを挙げた。

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