東映や巨人などで活躍し、日本プロ野球最多となる通算3085安打を放った野球評論家の張本勲(はりもと・いさお)さんが9日午後に都内の病院で死去した。86歳だった。

日本プロ野球名球会オフィシャルサイトが伝えた。

 浪商(現・大体大浪商)の後輩で、巨人でともにプレーした高田繁氏は「張本さんが巨人にトレードされることになったことで(75年オフ)、自分もトレードだなと覚悟していたら長嶋監督に三塁コンバートを命じられた。最初は『何を言ってるんだ、この人は』と信じられなかったけれど、『試合に出るためには、やるしかない』と、死に物狂いで練習をしたおかげで、(内外野で)ゴールデン・グラブ賞も取れたし、選手寿命も5年間延び、指導者になってからの視野も広くなった。それもこれも、結果的に張本さんのおかげだと思っている。浪商の大先輩で、何かとかわいがってもらった。一時、体調を崩しておられたが、元気になったと聞いていたので驚いています」と、別れを惜しんだ。

 張本さんは1940年6月19日、広島市生まれ。59年には浪商から東映(現日本ハム)に入団し、新人王に輝いた。61年、初の首位打者に。同タイトルは67年からの4年連続を含め7度獲得した(史上最多タイ)。

 62年には東映優勝に貢献し、MVP獲得。76年には巨人に移籍し、長嶋茂雄監督のもと、王貞治との「OH砲」でセ・リーグ制覇に貢献した。

 80年にロッテに移籍し同年、史上初の3000本安打を達成。81年には現役引退。プロ野球の通算成績は2752試合に出場し、3085安打、504本塁打、1676打点、319盗塁、打率3割1分9厘だった。

 90年には殿堂入り。野球評論家としても、TBS「サンデーモーニング」での「喝!」はお茶の間に親しまれ、愛情あふれるコメントで人気を博した。

 NPB唯一の通算3000安打達成者。稀代の天才打者が、天国へ旅立った。

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