◆ONE「ONE SAMURAI 3」(12日、横浜BUNTAI)

 格闘技の「ONE Championship」は12日、横浜BUNTAIで「ONE SAMURAI 3」を開催した。

 この日、「ONE」は5選手が計量に失敗し試合が契約体重へ変更になったことを発表した。

 計量に失敗したのは、亜維二、吉田晄成、チョーディー・マクジャンディー、スーブラック・トー・プラン49、ハー・リン・オムの5選手。

 これにより全10試合のうち半数の5試合が選手間で契約体重を交渉して決める「キャッチウェート」での試合となった。

 メインイベントでキックボクシング戦に初めて挑んだONEムエタイ世界アトム級王者・吉成名高と対戦したハー・リン・オム(ミャンマー)も計量失敗で53・6キロ契約での試合となった。

 試合は吉成が3-0の判定で勝利した。

 大会後の記者会見で契約体重での試合が決まった経緯を吉成は「ONEのシステムとしてハイドレーションが必須でクリアしなければならない。もし計量がダメでもハイドレーションがOKだったらキャッチウェートができるシステムなんですけど」と説き、オムが「ハイドレーションをクリアしたのが夜9時ぐらい。そこからキャッチウェートの交渉に入った」と明かした。

 ONEは、選手の健康を守るため、計量の前に選手が適切な水分補給を維持していることを尿検査で測る「ハイドレーションテスト」を実施している。オムは、この検査をクリアできなかった。最悪、試合が中止となる可能性もあっただけに「頼むからハイドレーションだけはクリアしてくれと思っていました」と願っていたという。

 その上で今回、計量失敗をした対戦相手との試合を受けたことに「めちゃくちゃオーバーとかだったら…めちゃくちゃオーバーなんですけど…考えますけど。今回はメインに選んでいただいて、絶対自分は試合をしたいと思っていたので。

多少、大きかろうがってすごく思っていました」と自らが試合をしたい意志が強かったことを強調した。

 チャトリCEOは、大量5選手が計量失敗した事態に「ビックリしたね。みんなオーバーで。私分かっているのは日本の団体だったら、オーバーだったら試合はやめる。でもグローバル団体だからウェートオーバーでも交渉してキャッチウェートする。ちょっとすごいびっくりして」と日本語で振り返り、ウェートオーバーした5選手にはファイトマネーの最大50パーセントを対戦相手に支払うペナルティーを科したことを発表した。

 ウェート制で戦う格闘技にとって計量を守らない選手が続出することは、公平な試合が成立できない危機になる。チャトリCEOは再発防止策として「世界最大の団体として、しかもいくつかの種目でプロフェッショナルイズムがすごい大事。ハイドレーションシステムになれてない選手に少し余裕を与えることもありますけど、2回、失敗した人にはタイトルショットがない会社の中での決断があります」と明かし、選手へ「もうちょっとプロフェッショナルに体重を作った方がいい」と苦言を呈した。

 吉成は、選手の立場から計量に違反する選手が続出した事態を「僕たち(今大会に出場した)エイワスポーツジムの選手は全員パスした。毎日厳しいトレーニング積んで自分と向き合っていればおのずと作れるものだと思っているので。それをやっても作れないってことは階級が多分、あってないってことだと思うんで、上げていただくとか、そういうふうにするしかないんじゃないかなと思います。

やることをちゃんとやれば落ちるしハイドレーションもクリアできると僕は思っている」と断言し「今回オーバーした選手は自分を見つめ直してやる必要があると思います」と明かしていた。(福留 崇広)

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