マルコヴィッチは新作の撮影でカナダ・モントリオールに滞在していたため、イタリア現地時間12日に行われた授賞式には欠席。
本作は、『スリー・ビルボード』『イニシェリン島の精霊』のマーティン・マクドナー監督が、オリジナル脚本を自ら手がけた最新作。マクドナー監督がサーチライト・ピクチャーズと組むのは、本作で3度目となる。
舞台は、チリで軍事クーデターが起きる直前の1973年。“モアイ像”で知られるイースター島に降り立ったCIAエージェントのクリス(マルコヴィッチ)とリー(サム・ロックウェル)は、それぞれの過去や進行中の陰謀と格闘するなか、自由を求める反権力派の学生モニカ(マリアナ・ディ・ジローラモ)とアリシア(アイリン・サラス)に出会う。やがて、CIA南米支局長のMJ(スティーヴ・ブシェミ)を巻き込む事態へと発展していく。
映画祭で行われたワールドプレミアには、マクドナー監督をはじめ、マルコヴィッチ、ロックウェル、ブシェミ、ディ・ジローラモ、サラス、パーカー・ポージーらが集結。上映後には約15分間にわたるスタンディングオベーションが送られた。
海外メディアからは、マルコヴィッチとロックウェルの掛け合いや、マルコヴィッチが役に与えた深みなどを評価する声が相次いだ。
マルコヴィッチはワールドプレミアで、「私は人生を通して、大好きなことをやってきました。これからもそれを続けていくつもりです」とコメント。「引退するつもりはありません。
過去ベネチアでヴォルピ杯の栄冠をつかんだジャン・ギャバン、三船敏郎、アレック・ギネス、ジェームズ・スチュアートからショーン・ペン、ハビエル・バルデム、ウィレム・デフォー、ブラッド・ピットらの中で、同一主演作でオスカーに輝いたのは、5度のオスカーノミネートを誇る伝説的名優ポール・ムニただ一人(1936年第4回)。マルコヴィッチが90年の時を超え、そのジンクスを破れるか、大いに注目される。
『ワイルド・ホース・ナイン』は、10月26日に開幕する「第39回東京国際映画祭」のガラ・セレクションにも選出され、日本での初上映を予定している。
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