◆愛知・名古屋アジア大会 第5日 体操男子(23日、名古屋市総合体育館)

 団体総合決勝が行われ、予選2位の日本は、3連覇を狙った宿敵、中国との事実上の一騎打ちで敗れ3大会連続銀メダルとなった。中国が255・095点で金メダル。

日本は253・826点で、中国に1・269点及ばなかった。3種目のつり輪で中国が首位に立ち、最終種目の鉄棒まで逆転できなかった。

 最終種目の鉄棒で大逆転ドラマは惜しくも生まれなかった。首位中国に1・934点差で追う日本は、角皆、岡、橋本で演技。中国の第1演技者の孫が、高難度のコールマンでまさかの落下ミスがあり、得点差が0・668点に。しかし、続く岡もコールマンで落下し、12・666点にとどまる。最後の橋本は完璧な演技を披露し、着地もピタリ。右手でガッツポーズを決め15・233点をマーク。しかし、個人総合王者の張博恒がほぼ完璧な演技を行い、15・033点をたたき出し、合計得点で届かなかった。日本のメダル獲得は14大会連続となった。10月の世界選手権の前哨戦で中国に敗れた。

 

 8チームで争った団体総合決勝は日本と中国の事実上の一騎打ちとなった。

日本は21日の個人総合で銀メダルを獲得した岡慎之助(徳洲会)、同銅メダルの橋本大輝(日本生命・セントラルスポーツ)、築山翔馬(東スクール)、角皆友晴(順大)、金田希一(相好ク)のメンバーで臨んだ。

 団体総合は5人がエントリーし、1種目に3人を選出。6種目の3人の合計得点を加算した得点がチームの総合得点となる。日本と中国の決勝は、床運動→あん馬→つり輪→跳馬→平行棒→鉄棒の演技順となり、2種目目までは日本が1位だったが、3種目目のつり輪を終えて中国が首位に浮上した。日本は24年パリ五輪3冠の岡、21年東京五輪個人総合金の橋本の2人を軸に種目ごとのスペシャリスト、築山、金田、角皆を組み込んでローテを回した。

 ハイスコアの目安は14得点以上。日本は最初の床運動で首位に立ち、続くあん馬で岡が落下したものの、橋本が大技を連発させ、完璧な演技でフィニッシュ。観客をあおるパフォーマンスで14・466点のハイスコアをたたき出しカバーした。つり輪で2位に下がったとはいえ、スペシャリストの金田が14・900点をたたき出すなど食い下がり、0・867点差で折り返した。

 4種目目は跳馬。岡は高難度のロペス(伸身カサマツ2回ひねり、G難度)を決めたが着地が乱れたものの、橋本はそのロペスをほぼ完璧に決めて14・733点の高スコアをマークした。

 5種目目の平行棒では、角皆が14・200点と上々の演技で入ると岡、橋本も14点台をそろえ、中国と1・934点差で最終種目の鉄棒で勝負をかけることになった。

 第7回の74年テヘラン大会から始まった男子団体総合は、中国と日本だけでアジアの頂点を争ってきた。日本は14年仁川大会で40年間で10連覇し、不敗だった中国の牙城を崩し、初の頂点制覇を果たしたが、ここ2大会の18年ジャカルタ、23年杭州は中国が王座に君臨した。

【日本vs中国の金メダル争い 種目別順位の経過】()内は種目内の個人順位

⑴床運動 1位:日本(橋本2位、築山3位、岡8位)41・699点 【日本が0・334点差でリード】

     2位:中国 41・365点

⑵あん馬 1位:日本(橋本2位、築山3位、岡16位)82・964点【日本が0・166点差でリード】

     2位:中国 82・798点

⑶つり輪 1位:中国↗ 126・897点

    2位:日本↘(金田2位、岡4位、橋本6位)126・030点

     【中国が逆転 日本は0・867点差で追う】

⑷跳 馬 1位:中国  170・296点 

2位:日本(橋本1位、築山5位、岡15位)168・929点【日本は1・367点と差が開く】

⑸平行棒 1位:中国 213・995点 

2位:日本(岡2位、橋本3位、角皆4位)212・061点【日本は1・934点差に縮める】

⑹鉄棒  1位:中国 255・095点 2位:日本253・826点(橋本1位、角皆6位、岡15位)

     【日本は銀メダル、1・269点及ばず。中国は3大会連続13度目制覇】

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