国際卓球連盟が5日、男子シングルスの世界ランキングを更新し、3位だった19歳の松島輝空が、日本勢最年少で自身初のランキング1位に立った。男子では張本智和、女子では伊藤美誠が過去に2位になっているが、2021年に改訂された現行制度では日本人初。

旧式を含めれば、1980年の小野誠治以来、日本人46年ぶりの快挙となった。

 19歳の快進撃が止まらない。11歳で世界ツアーデビューを飾ってから8年、松島が自身初の世界ランキング1位に立った。「目指していたわけではないけど、結果が出て世界ランキングがついてきたという運があった。46年ぶりのことで、もちろん嬉しい気持ちもある」と胸を張った。中国勢以外のランキング1位は、18年3月のティモ・ボル(ドイツ)以来、8年7か月ぶりとなった。

 世界ランキングは1928年から始まり、現行のシステムは2021年から。対象の国際大会に出場し、成績を収めてポイントを獲得し、高い方から8大会がランキングに反映される。各大会のポイントは1年間有効だが、世界選手権やW杯、大陸選手権などは次の開催まで有効。1週間ごとに更新され、この1年間でどれだけ良い成績を収められたかという指標になる。

 07年に卓球一家に生まれた松島は、2歳の時に祖父母が開く田阪卓研で競技を始めた。小学1年から世代別の全日本選手権を6連覇。

18年にわずか11歳でワールドツアー(現世界ツアー)に出場し、21年には世界ユース選手権15歳以下で3冠。ジュニア時代から頭角を現し、17歳だった25年の全日本選手権で水谷隼以来となる史上2人目の高校生Vを飾ると、今年は2連覇を果たした。

 この1年、国際舞台での成長がめざましい。1年前は16位だったが、昨年10月に当時世界ランキング1位の王楚欽(中国)を3―2で初めて撃破すると、同11月に格式が3番目のWTTチャンピオンズ・フランクフルトで初優勝。今年7月5日にWTTシリーズで最も格式が高い米国スマッシュで、最年少19歳で日本勢初制覇の快挙。同13日にランキングで約8年間日本男子1番手の座を守ってきた張本智和を抜いて、同トップに躍り出た。

 4日に閉幕した愛知・名古屋アジア大会で、松島とともに男子団体で日本勢60年ぶりの金メダルに貢献した張本は「おめでとう、感謝、悔しいと気持ちは3つある。それが僕の最近の強さにつながっていると思うし、彼の存在は大きい」と、初の1位に立った松島への思いを明かしている。

 松島はさらなる高みを目指す。誰もが夢見るランキング1位の座を確保しても「嬉しい気持ちはあるけど、自分が目指しているところはそこではない。シングルスで五輪金メダルを取るまでは喜びはあまりない」ときっぱり。2年後のロサンゼルス五輪で日本勢初のシングルス金メダルだけを見て、成長の歩みを止めない。

 ◆松島 輝空(まつしま・そら)2007年4月29日、京都市生まれ。19歳。祖父母が開く田阪卓研で卓球を始め、小学1年から世代別の全日本選手権を6連覇。18年に11歳でワールドツアー初出場。21年世界ユース選手権15歳以下で3冠。24年世界選手権団体戦代表。25年11月、WTTチャンピオンズ・フランクフルトで優勝。左シェークドライブ型。これまでの世界ランキング最高位は3位。172センチ。家族は両親と弟、妹2人。

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