◆第12回サウジアラビアロイヤルC・G3(10月10日、東京競馬場・芝1600メートル)

 今週は3日間開催。10日には第12回サウジアラビアRC・G3が東京競馬場の芝1600メートルで行われる。

無傷の初タイトルを狙う外国産馬のデミアンは、米国の22年年度代表馬フライトラインの初年度産駒として世界初勝利を挙げた逸材。JRAではほかの産駒も続々と好走しており、斎藤誠調教師(55)=美浦=が、並々ならぬ期待の大きさを明かした。

 翼を広げて、大きな空に飛び立つ。デミアンは25年の米キーンランドセプテンバーセールで、170万米ドル(フランスギャロ発表の昨年レートで約2億6694万円)で坂口直大氏に購買された。6月13日の東京での新馬戦(芝1400メートル)では、中団追走から上がり3ハロン最速の33秒6の末脚で差し切り、父フライトラインの初年度産駒として世界初勝利を挙げた。その父は現役時代、6戦6勝で、22年のブリーダーズCクラシックでは2着馬に8馬身1/4差をつけるなど、G1を4勝した怪物だ。

 斎藤誠調教師は「(坂口氏が)個人オーナーになるときに、共通の知人を通じて紹介していただきました。『セリで一番いい馬はどれですか』と聞いてくださって、自分に全幅の信頼をしていただいています」と笑みを浮かべた。同オーナーが25年のセレクトセールで5億円で落札したキタサンブラック産駒のミース(牡1歳)も預託馬で、2人の関係性は深い。「どうしても値段がすごいので、もっと結果を出したいと思っています」と、貪欲に勝利を目指す。

 初戦はレーンが騎乗したが、今回は息子である斎藤新とのコンビとなる。「オーナーがこのあとも継続騎乗(できる騎手)がいいとのことで、新にしたというのもあります」と指揮官は理由を説明した。

今年ここまで56勝とキャリアハイを更新している25歳の勢いを買っての起用だ。

 その鞍上は9月30日の1週前追いに栗東から駆け付けた。「手脚もすごく軽やかで能力があるし、すごくフットワークが大きい。きれいな芝がいいと思います」と手応えをにじませた。父の産駒ショウナンガレオンは新馬戦と札幌2歳Sを圧勝し、クラシック候補になっている。「オーナーの馬で大きなところを取りたいです」とトレーナー。デミアンも負けられない。

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