フォークシンガーの松山千春(70)が8日、神奈川・クアーズテック秦野カルチャーホール(秦野市文化会館)で秋の全国ツアー「デビュー50周年記念 松山千春コンサート・ツアー2026秋」をスタートさせた。秦野での公演は26年ぶり3回目。

代表曲を中心に全18曲を熱唱し、節目のツアーを華々しく開幕させた。

 歌だけでなく、ステージ上の発言でも“千春節”全開。簗和生農水相の「道路予算カット」発言を巡る問題について、「おそらく、あと1週間すれば辞任になるのではないか」と持論を展開した。

 松山は、国会議員が地元に予算や事業を持ち込もうとすることについて、「国会議員が地元に仕事を持ってくる、予算を持ってきたいという気持ちは十分に分かる」と一定の理解を示した。一方で「本来なら県会議員や市議会議員の考えること。国会議員だったらもっと違うやり方があったんじゃないか」と指摘した。さらに、高市早苗首相の対応にも言及。「高市さんもなぜあのような人をかばうのか」と疑問を呈し、「まあ支持率が高いからな。ただ、そんなこと思ってたら、あっという間に世の中は変わってしまう可能性がある」と語った。

 ただ、高市首相については「ここ最近の総理として、頑張っていると思う」と評価する場面も。政治家の言動に厳しい視線を向けながらも、評価すべき点は認める、松山らしい率直な語り口で会場を沸かせた。

 記念すべき50周年ツアーは、デビューから現在までの歩みを振り返る約5分間の映像で幕を開けた。

若き日の松山の姿がスクリーンに映し出されると、客席から大きな歓声が上がった。

 ライブは「DON DON」でスタート。「砂の上」「もう一度」と続き、前半は恋愛をテーマにした楽曲を中心に披露した。後半には「季節の中で」「時のいたずら」など、フォークシンガーとしての原点を感じさせる楽曲を並べた。

 アンコールを含め、「長い夜」「大空と大地の中で」「凡庸」など全18曲を熱唱。デビューから半世紀を迎えても変わらない歌への情熱をステージに刻み、松山は歌と“千春節”で50周年ツアーの第一歩を踏み出した。

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