◆第87回菊花賞・G1(10月25日、京都競馬場・芝3000メートル)

 打倒ロブチェンへ、やれることは全てやった。「(走る馬は)想像を超えていく、どんどん想像を超えていく。

まさしくそういう感じです」。セントライト記念の覇者ジャスティンシカゴ(牡3歳、美浦・宮田敬介厩舎、父スワーヴリチャード)とコンビを組む原優介騎手(26)=美浦・青木孝文厩舎=は、揺るがない自信を持ってクラシック最終戦へ挑む。

 レースで初めてまたがったのは3走前のプリンシパルS。5番人気だったが、半馬身差の2着に導いた。「心肺能力とスタミナが非常に高い馬」というのが第一印象だった。菊の舞台は京都の3000メートル。3歳馬同士の戦いといっても、適性がなければ好勝負は難しい。その後の2戦を通じ、「(この馬のスタミナは)ゲージでいうとメモリが高い。だから3000メートルという特殊なカテゴリーで絶対にハマるし、強い。他の馬が(距離を)こなせないなかで、ひょうひょうと走り抜けるというところを僕は評価しています」とすっかりと特徴をつかんでいる。

 厩舎との二人三脚で挑めることも、大きな励みだ。プリンシパルS後に陣営に「来年のダイヤモンドSを目指したいですね」と進言。

「その前に菊花賞があるのでそこに向けて頑張っていこう」と宮田調教師から笑って、たしなめられたのもいい思い出。セントライト記念の前には、厩舎との意見交換によって「ユニバーサルビット」と呼ばれる抑制力を強くするハミを導入。今では「乗りやすい頭の高さとか、ハミ受けっていうのが僕の中に存在している。それを分かってくれたうえで、その通りにつくってくれるのが宮田厩舎なんです」と揺るがない信頼を寄せる。

 そして自身9度目のG1挑戦へ。「本当に一緒に乗っていて馬もどんどん良くなっている感触があるので、楽しい。(ここで)しっかり勝ち切りたいという思いは人一倍強いです」。みんなで笑うため、最高の結果を出してみせる。(高野 真之介)

 ◆原 優介(はら・ゆうすけ)2000年6月10日生まれ、東京都出身。26歳。美浦・青木孝文厩舎所属。競馬学校36期生。

同期は泉谷楓真騎手=栗東=、小林脩斗騎手=美浦=、秋山稔樹騎手=美浦=。20年3月デビュー。初勝利は20年4月5日の中山12R(タイキダイヤモンド)。JRA通算131勝(20日現在)。重賞は26年9月のセントライト記念(ジャスティンシカゴ)を含む3勝。JRA・G1は8度騎乗して、23年チャンピオンズCでウィルソンテソーロの2着が最高。

編集部おすすめ