◆第79回秋季関東高校野球大会▽準々決勝 横浜9―2樹徳=7回コールド=(20日・上毛新聞敷島)
秋季関東大会は準々決勝2試合が行われ、名門・横浜(神奈川2位)が樹徳(群馬2位)を7回コールドで下し、2年ぶりに4強入り。来春センバツに当確ランプをともし、5季連続の甲子園が確実となった。
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投げ抜いた。勝ちきった。7回コールド勝ちの瞬間、横浜・小林鉄はようやく心から笑えた。先発し、7回7安打2失点で完投。最後に2点を奪われたが、チームを4強に導き、5季連続の甲子園出場を当確とさせた。昨秋の関東準々決勝・専大松戸戦では先発し、5回3失点で敗戦投手に。1年前のふがいない自分に、落とし前をつけた。
「きょうは何が何でも勝たないといけない試合。絶対リベンジしたい気持ちでした」。直球はこの日最速148キロと力強く、変化球を低めに集めた。
織田から背番号1を引き継いだ。「横浜の1番は普通じゃない。いろんな重みがある。勝てる投手にならないといけない」と肝に銘じる。米球界挑戦は事前に知らされず、会見で知った。「カッコいいなって。高卒でアメリカに行く考えは、普通の人にはない。自分もそのぐらいの投手になりたい」と背中を追う。自身も高卒プロを志し、この日も複数のMLBスカウトが視察した。前日の夜には織田から「頑張れよ」とLINEが届いた。
村田浩明監督(40)の荒療治も奏功した。1日の神奈川決勝で慶応に4―5で敗れ、県内連勝記録が43でストップ。その後4日間、練習を行わなかった。「高校野球は技術も大事だが、気の部分も大事。自分たちを見つめ直して、今のままじゃ勝てないと理解してくれた」。選手同士、指導者と選手が、本音で話し合った。小林鉄も「チームが良くない時にどうするかが大事」と成長のきっかけになった。
関東の頂点まであと2勝。「2試合、両方投げると思う。絶対に優勝したい」と左腕。強い心で体を張る。
◆小林 鉄三郎(こばやし・てつさぶろう)2009年6月6日、横浜市出身。17歳。小学時代は若葉台リトルバーズでプレー。若葉台中では中本牧シニアでジャイアンツカップ優勝。横浜では1年夏から3季連続で甲子園出場。侍ジャパン高校日本代表に選出され、9月にはU18アジア選手権(台湾)で準優勝。185センチ、85キロ。左投左打。「鉄三郎」の名は池波正太郎の小説をこよなく愛する父・雄之さんが、「鬼平犯科帳」の長谷川平蔵の幼名にあやかり命名。










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