巨人の新監督に就任した球団OBの松井秀喜氏(52)=ヤンキースGM付特別アドバイザー=が23日、都内のホテルで会見を行った。 

 会見後、日テレ系「news every.」に出演した松井新監督は、前日に行われたドラフト会議で巨人が1位指名した織田翔希(横浜)について言及。

ドラフト前に米球界挑戦を表明しているだけに「今この私の立場になりましたので、『初志貫徹してください』とはなかなか言いづらいですよね。今の私の立場では」と切り出し「まずはジャイアンツは、少しでもジャイアンツの魅力が増えるような、彼の心が動くような何かプランを提示して『ジャイアンツに行くのもいいな』という気持ちに少しずつでも動いてもらえるようにしていくと思いますね。球団を挙げてやっていくと思います」と話した。

 自身も2003年にFAでヤンキースに移籍し、日米の球界で活躍した実績をもつ。アマチュアから米球界に直接行くのではなく、NPBでプレーするメリットを送るとしたらと聞かれると、言葉を選びながら「私が挙げるというよりも、その道をたどった成功例な選手が何人もいると思うんですよ。ジャイアンツじゃないかもしれないですけど。ジャイアンツとしては初めてのパターンかもしれないですけど、そういう道でメジャーに行って大活躍した選手も数多くいるということは十分把握、分かっていると思いますけど。決して悪い道ではないと思います」とした。

 松井氏は1992年ドラフト1位で巨人入り。4球団競合の抽選となったが、当時の長嶋茂雄監督が当たりくじを引いて、巨人と運命の糸がつながった。ミスターは「4番1000日計画」として、毎日素振りの特訓を課した。自宅やホテルの一室で徹底的に素振りに付きあってスイングをチェックするなど、二人三脚で、日米通算507本塁打をマークする強打者へと成長していった。

 恩師の長嶋さんが、昨年6月3日に肺炎のため89歳で亡くなった。訃報(ふほう)を聞き、米ニューヨークから緊急帰国。2時間を越える弔問を終えた後の取材対応で、今後どのように長嶋さんの思いを継承したいかとの質問に「長嶋監督と生前、約束したこともあります。ここでは今はお話しすることができませんが、その約束を果たしたいなと思っています」と話していた。

 ◆松井 秀喜(まつい・ひでき)1974年6月12日、石川県生まれ。52歳。星稜時代に甲子園に4度出場。高校通算60本塁打。92年ドラフト1位で巨人入団。リーグMVP3度、首位打者1度、本塁打王、打点王各3度獲得。2003年にヤンキースにFA移籍。09年ワールドシリーズで3本塁打を放ち同MVP。

エンゼルス、アスレチックス、レイズを経て12年限りで現役引退。13年に恩師の巨人・長嶋茂雄終身名誉監督とともに国民栄誉賞受賞。日米通算2504試合、打率2割9分3厘、507本塁打、1649打点。

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