国産うなぎの養殖・加工などを手がける山田水産は、5月20日、人工種苗から育てた「完全養殖ウナギ」の蒲焼を試験販売すると明らかにした。世界初の試みとなる。
5月29日から、同社「山田のうなぎ」ブランドの東京・築地本店や日本橋三越本店、イオングループのECサイトなどで、「山田のうなぎ完全養鰻」として販売する。同社公式オンラインショップでの予定販売価格(参考価格)は、ギフト箱・2尾セットで税込9,720円(送料別)。規定数量に達し次第、販売を終了する。
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〈水研機構らとともに量産化を推進〉
国立研究開発法人水産研究・教育機構(水研機構)と、一般社団法人マリノフォーラム21が推進する水産庁の委託事業のもとで実施する。山田水産は2022年度から同事業に参画し、水研機構の技術指導を受けながら再現性の確認に取り組んできた。
2024年度以降は2年連続で、水研機構と同等の年間1万尾以上の完全養殖シラスウナギの生産に成功。現在、同機構と共同で量産技術のさらなる改良を推進している。
「完全養殖ウナギ」の課題である生産コストの低減も進んでいる。水産庁によると、2016年度に約4万円だった人工種苗1尾あたりの生産コストを、2023年度には1,800円程度まで削減。大量生産技術の確立や飼料・飼育水槽・自動給餌システムの開発などに取り組んだ。
今回の試験販売では、委託事業で生産した完全養殖のシラスウナギを成鰻まで養殖し、蒲焼に加工して提供する。山田水産は、天然資源に依存しない完全養殖ウナギの商業化に向けた「大きな一歩」としている。









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