TBSラジオ「アシタノカレッジ」月~金曜日の夜10時から放送中!4月22日の放送回では、スポーツ科学研究者の町田樹さんをお迎えしました。「できる限り万全の体制で臨みたい」という町田さん。本日も入り時間は、余裕を持って30分前です!そんな町田さんは、フィギュアスケートの競技を引退後、プロスケーターとなり、現在は國學院大學人間開発学部の助教として、生徒にも教えています。初めに競技時代のルーティンについて伺いました。朝起きてから、競技が終わるまでを全てイメージトレーニングする町田さん。本番はそれを追体験していくため、未知のことは起こらないそう。「本番を迎えると、手足が尋常じゃないくらい震えるから、今から起こることは2回目だから大丈夫」だと自分に言い聞かせるために始めたそうです。続いて「アスリートは意外と思考派」といったお話について、アスリートは感覚で動いているように見えますが、感覚だけではパフォーマンスを引き継ぐのは難しいそう。だからバランスを保つために、時々整理します。特にスランプを脱却するためには、とにかく自分の身体、パフォーマンスを分節化して、悪いところを取りのぞいていく作業が必要。問題点を見つけて、分けていきます。また、それらは研究して、理論を身に付けると、スランプを早く乗り越えられることに気づきました。また、競技時代「1日休むと、取り戻すのに3日かかる」という言葉に束縛されてきた町田さん。なんとそれは、移動中の飛行機の中でも筋トレするほど(!)けれど引退後、久しぶりにリンクに立った時、5分で感覚を取り戻せたそうで、この考えにとらわれる必要はなかったと気づきました。そして今町田さんが取り組んでいるのは、フィギュアスケートを「ブームではなくて文化にしていく」ということ。とりわけ作品をどのように継承していくか、考えているそう。「フィギュアスケートを文化にするために、プログラムを継承していきたい。作品へのコミットメントで人が来るようにしたい」とおっしゃていました。他にも「自分の部屋は自分の心を映す鏡である」というお話、選手の若年化問題、「感動を与える」という言葉が嫌いというお話などについてお話しました!