『ワイスピ』最新作プレミアでヴィン・ディーゼル、事故死したポール・ウォーカーを偲ぶ

先日、映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』のワールドプレミアがニューヨークにて開催され、主演俳優ヴィン・ディーゼルが登場。同シリーズ7作目の撮影が終わるのを待たず壮絶な交通事故により死去したポール・ウォーカーを偲び、「彼がいてこそシリーズの成功があった」と述べその功績を称えた。ポールの死から4年、ヴィンが弟のように愛した“brother”ポールへの愛は今も深い。俳優ポール・ウォーカー（享年40）は2013年11月、友人がハンドルを握るポルシェに乗り込んだ。しかしポルシェは街灯や街路樹に衝突し、ポールはその衝撃で複数か所を骨折した挙句、直後に起きた車両炎上で大火傷を負い帰らぬ人となってしまった。友人はほぼ即死に近い状態だったという。その知らせを聞きポールの家に向かった共演者ヴィン・ディーゼルはその場で泣き崩れてしまったものの、ポールの母は「仲間を失ったあなたの悲しみはさぞ大きいでしょう」と逆にヴィンを慰めて寄り添ってくれたという。その悲しい出来事から4年。ポールのいないまま撮影が始まったシリーズ8作目『ワイルド・スピード ICE BREAK』のプレミアで、ヴィンはこのように観客に語りかけた。「この映画には、素晴らしい才能あふれる人が多く出演しています。僕達が愛するドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサム、シャーリーズ・セロン、スコット・イーストウッド、それにカート・ラッセルも、僕のきょうだいポールがこのシリーズに費やした年月がなければ、この作品には出ていなかったはずです。」「この映画をご鑑賞いただく際は、愛を込めて作った作品なのだということを思い出してください。」またこの映画にポール本人が出演することは叶わなかったものの、思いは常にポールと共にあったという。「この映画の撮影中、1日、1分、1秒たりともポールのことを考えないことはなかった。どうすれば彼をこの映画に関わらせることができるのか、どうすれば彼を表現できるのか、どうすれば彼が誇りに思ってくれる作品を作れるのか…。ポール。今晩きみが誇りに思ってくれていることを願っています。」同映画のプレミア会場には、ポールが誰より愛した娘とポールの母も登場。愛するポールがヴィンらと共に成功に導いたシリーズ最新作を鑑賞したという。ポール急死を経て「制作中断か」と言われながらも「それではポールが浮かばれない」と執念で仕上げた7作目、そしてそれに続く8作目を完成させたキャストとクルーの思いは、映画トレーラーにも垣間見ることができる。出典：https://www.facebook.com/VinDiesel（TechinsightJapan編集部 ケイ小原）