今夜からあす　東北と北陸は警報級の大雪も　交通障害が長引く恐れ　停電への備えも

2022年12月23日(金)18:05

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今夜(23日)からあす24日(土)にかけて、東北や北陸では警報級の大雪となる所があり、平地でも一気に積雪が急増するでしょう。すでに大雪となっている地域でも断続的に雪が降り、交通機関の乱れが長引く可能性があります。

引き続き、大雪や猛ふぶき、積雪による農業施設などの被害に警戒が必要です。なお、暴風雪や着雪により電線が切断して停電するおそれがありますので、停電への備えもなさってください。

東北と北陸　あすにかけて平地でも積雪急増

きょう23日(金)は、日本海にある低気圧が東南東へ進んでいます。東北や北陸では断続的に雪が降り、東北の日本海側南部や北陸では、所々で雪の降り方が強くなっています。きょう23日(金)午後3時までの24時間に降った雪の量は、秋田県仙北市角館で30センチ、岩手県雫石町で28センチ、富山県高岡市の伏木で37センチ、富山市で17センチ、石川県白山市河内で35センチ、金沢市で25センチ、福井県大野市で13センチなどとなっています。

あす24日(土)にかけて、低気圧が東北地方を通過した後、日本付近は強い冬型の気圧配置となる見込みです。

東北と北陸では断続的に雪が降り、警報級の大雪となる所があるでしょう。平地でもさらに積雪が増加し、大雪となるおそれがあります。なお、25日(日)にかけても雪が降り続くため、雪の量がさらに増えるでしょう。車の立ち往生などのリスクが高まり、交通機関の乱れが長引く可能性があります。最新の気象情報や交通情報を確認して、外出が必要な場合は、時間に余裕をもって、無理のないようになさってください。

予想降雪量(東北)

東北地方で、あす24日(土)午後6時までに予想される24時間降雪量は、いずれも多い所で、
東北日本海側　山沿い　70センチ、
東北日本海側　平地　　50センチ

その後、25日(日)午後6時までに予想される24時間降雪量は、いずれも多い所で、
東北日本海側　山沿い　40から60センチ
東北日本海側　平地　　20から40センチ
です。

また、日本海側を中心に、瞬間的には、何かにつかまっていないと立っていられないような非常に強い風が吹くでしょう。猛ふぶきやふきだまりによる交通機関の乱れに警戒してください。24日(土)にかけて、日本海側では6メートル、太平洋側では3メートルの波が予想されていて、海上は大しけとなる見込みです。日本海側北部では、予想よりも冬型の気圧配置が強まった場合、警報級の高潮になる可能性がありますので、高波や高潮にも警戒が必要です。

予想降雪量(北陸)

北陸地方で、あす24日(土)午後6時までに予想される24時間降雪量は、いずれも多い所で、
新潟県　平地　40センチ、山沿い　90センチ
富山県　平地　50センチ、山間部　70センチ
石川県　平地　40センチ、山地　　90センチ
福井県　平地　40センチ、山地　　90センチ

その後、25日(日)午後6時までに予想される24時間降雪量は、いずれも多い所で、
新潟県　平地　10から20センチ、山沿い　40から60センチ
富山県　平地　 5から10センチ、山間部　20から40センチ
石川県　平地　 5から10センチ、山地　20から40センチ
福井県　平地　 1から5センチ、山地　20から40センチ
です。

北陸地方でも、24日(土)明け方にかけて海上を中心に非常に強い風が吹いて、暴風雪となる所があるでしょう。

日中も風の強い状態が続くため、ふぶきによる見通しの悪化や、電線や樹木への着雪にご注意ください。海は大しけとなる所があるため、高波にも警戒してください。

あすも大雪や猛ふぶきに警戒　厳しい寒さも

東北や北陸では、あす24日(土)も気温は平年より低く、厳しい寒さが続きます。大雪や暴風雪、低温によって、以下のようなリスクがあります。

(1)停電(倒木や雪の重みで電線が切れることで発生する恐れがあります。)
停電に備えて、懐中電灯や防寒着、毛布などを準備しておくと良いでしょう。

また、電源を確保するため、モバイルバッテリーも用意しておくと安心です。

(2)水道凍結(最低気温がマイナス4℃以下になる時や真冬日が続いた時に凍結する可能性があります。)
事前に、水道菅の中から、水を抜いておきましょう。また、屋外で、むき出しになっている水道管やメーターは、発砲スチロールなどの保温材を使って、専用テープでしっかりと巻き、保温しておいてください。

(3)商品の品薄(交通網マヒによる物流遅延により発生する可能性があります。)
事前に食料品は少し多めに買い、暖房用の燃料も少し多めに確保すると安心です。

雪道で立ち往生　一酸化炭素中毒に注意を

もしも雪道で立ち往生してしまった場合、一酸化炭素中毒に注意が必要です。

車が雪に埋まったときは、原則、エンジンを切りましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。窓を開けて換気しても、窓の開口量や風向きなどの条件によっては、一酸化炭素中毒の危険が高まることがあります。

防寒などでやむを得ずエンジンをかけるときは、マフラーが雪に埋まらないように、こまめにマフラーのまわりを除雪してください。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。

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