ズベレフ 「目標はこれまで勝てなかった試合に勝つこと」悲願のGS初制覇へ冷静さを維持


6月2日、「全仏オープン」(フランス・パリ)男子シングルス準々決勝が行われ、第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/世界ランク3位)が、第27シードのラファエル・ホダル(スペイン/同29位)を7-6(3), 6-1, 6-3で破り、同大会では2年ぶり5度目の準決勝進出を決めた。

【動画】ズベレフが全仏オープンで2年ぶりの4強!準々決勝ハイライト

29歳のズベレフは、全仏オープンに11年連続11度目の出場となり、最高成績は2024年の準優勝。
クレーコート・シーズンではATPマスターズ1000モンテカルロ、ATP500ミュンヘンでベスト4、ATPマスターズ1000マドリードでは準優勝となっている。

この日は、クレーコート・シーズンでツアー初タイトルを獲得するなどの活躍を見せている19歳のホダルと対戦。試合前には、「彼は非常に若く、信じられないほどの才能を持っている。このクレーコート・シーズンで頭角を現し、わずか2か月の間にトップ100圏外からトップ20付近まで順位を上げてきた。驚異的なテニスをしており、非常にタフな挑戦になるだろう」と警戒していた。

第1セットは、ホダルが序盤から積極的なプレーを見せる。第6ゲームでブレークすると、第8ゲームではサービスキープして5-3とリードを広げた。しかし、サービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームでズベレフが反撃。ブレークバックに成功して流れを引き寄せる。タイブレークでは3-3から4ポイントを連取し、1時間を超える接戦となった第1セットを先取した。

勢いに乗ったズベレフは、第2セットで圧倒的な強さを発揮する。1-1から7ゲームを連取し、第2セットを6-1で奪取。
第3セットも第4ゲームでブレークを果たすと、その後はサービスゲームで隙を見せず、2時間17分で勝負を決めた。

ズベレフはファーストサービス時に71%のポイント獲得率を記録。安定したサービスに加え、積極的なストロークで主導権を握り続け、過去6年間で5度目となる全仏オープン準決勝進出を果たした。

準決勝では、第28シードのジョアン・フォンセカ(ブラジル/同30位)を6-4, 6-3, 7-6(3)で破った第26シードのヤクブ・メンシク(チェコ/世界ランク27位)と対戦する。

試合後の記者会見でズベレフは、第1セットで2-5から逆転した要因について、「今日は非常に異なるコンディションだった。まずリズムを見つける必要があった。序盤は彼の方がはるかに良いプレーをしていたし、私より早くリズムをつかんでいた」と振り返った。

その一方で、「自分のリズムを見つけてからは、コート上で非常に良い感覚だった。自分のプレーには満足している」と語り、試合途中から主導権を握れたことに手応えを示した。

準決勝では20歳のメンシクという若手有望株との対戦が決まっているが、「今のツアーには素晴らしい若手選手たちがいる。それを示しているだけだと思う。私は次の試合、自分がコントロールできることに集中するだけ」と冷静な姿勢を強調。
「自分自身と自分のテニスを信じることが大切だ」と語った。

また、今大会では第1シードのヤニック・シナー(イタリア/同1位)や第3シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/同4位)が敗退しており、優勝候補の一人として名前が挙がっていることについても、「特に気にしていない。目の前の相手と次の試合だけに集中している。それが自分にできる唯一のことだ」と話した。

自身にとって全仏オープンは過去6年で5度目の準決勝進出となるが、「もちろん、この先も勝ち続けたい。これまで勝てなかった試合に勝ちたいと思っている。それが目標だ」とコメント。「今日は非常に良い選手との難しい試合だったが、乗り越えて勝つことができた。準決勝進出はうれしいが、それは今の時点での話。まだ終わっていない」と、悲願のグランドスラム初制覇へ向けて気を引き締めた。
編集部おすすめ