ブーイング、移籍破談、ケガ…… マテタが掴んだW杯のフランス...の画像はこちら >>

パレスの主砲であるマテタ Photo/Getty Images

母親の抱擁と驚いた表情

フランス代表FWジャン・フィリップ・マテタにとって、今季は復活のシーズンとなった。英『The Athletic』によると、W杯メンバー発表当日、マテタはテレビの前で自分の名前が呼ばれる瞬間を待っていたという。



ディディエ・デシャン監督が次々と代表メンバーを読み上げていく中、「ジャン・フィリップ・マテタ」と発表されると、隣にいた母親は「ブラボー!」と叫びながら抱きついた。しかし、その表情は喜び以上に驚きが強かったようだ。

それも無理はない。今季のマテタは、順風満帆とは程遠かった。

膝を痛めながらプレイを続け、1月にホームで行われたチェルシー戦では、精彩を欠いたパフォーマンスから一部サポーターにブーイングを浴びた。さらに、冬にはミラン移籍でクラブ間合意に達し、メディカルチェックまで実施。しかし、期限最終日に破談となっている。

しかも手術を選べば、マテタはW杯出場の可能性も消える状況だった。そこで夏の大会を見据え、手術ではなく休養による段階的な復帰を選択した。パレスが冬の移籍市場で、ウォルバーーハンプトンからヨルゲン・ストランド・ラーセンをクラブ史上最高額で獲得した当時を、『The Athletic』に対して次のように語っている。

「ミラン移籍がなくなった時、戻らなければいけないと思った。クラブには新しいFWも来ていたから、競争もあった」

チェルシー戦での敗戦後、マテタは約7週間欠場したが、3月中旬にUECLのAEKラルナカ戦で復帰した。
そこからマテタは、徐々に周囲の評価を覆していく。

3カ月以上ぶりの先発出場となったUECLフィオレンティーナ戦では、PKとはいえゴールを決めた。ニューカッスル・ユナイテッド戦では途中出場から2得点を記録。自信を取り戻したストライカーは、再び本来の破壊力を見せ始めた。

プレミアリーグ最終節では通算50ゴールにも到達。ブーイング、移籍破談、ケガ。シーズン途中にはW杯出場が遠のいたように見えたFWは、最後に代表の座を掴み取った。

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