■【東京株式市場】 2019年9月10日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は約9カ月ぶりに6連騰、TOPIXも令和初の4連騰
2019年9月10日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 21,392円(+73円、+0.4%) 6日続伸
- TOPIX 1,557.9(+6.8、+0.4%) 4日続伸
- 東証マザーズ株価指数 855.0(▲3.9、▲0.5%) 反落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,357、値下がり銘柄数:729、変わらず:65
- 値上がり業種数:24、値下がり業種数:9
- 年初来高値更新銘柄数:62、年初来安値更新銘柄数:6
東証1部の出来高は14億1,720万株、売買代金は2兆2,702億円(概算)となり、いずれも前日より大幅増加となりました。米中貿易摩擦問題の進展期待が高まったことに加え、円安が進んだこと等からリスクオンモードとなりました。
一方で、来週のFOMCを控えて模様眺めムードも依然強く、売買代金は2兆円を超えたものの、活況の目安である3兆円には遠く及ばなかったようです。
そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。ただ、前場の序盤に一時+119円高まで上昇した後は上値が重く、21,400円の壁に跳ね返される値動きとなっています。結局、終値は21,400円には届きませんでしたが、6日続伸で終わりました。
ちなみに、日経平均株価の終値が6日続伸となるのは今年初であり、昨年11月22日~12月3日にかけて7連騰となって以来です。
なお、TOPIXも同じような値動きで4日続伸となりました。TOPIXの4連騰は令和に入って初めてのことです。
■東証マザーズ株価指数は反落、売買代金は25日連続で1,000億円を下回る
東証マザーズの出来高は5,108万株、売買代金623億円となりました。出来高は前日より増加しましたが、売買代金は小幅減少しています。大型株式市場では商いが大幅増加となった一方で、新興市場では個人投資家の物色意欲が続かず盛り上がりに欠けた商いとなりました。売買代金は25日連続で1,000億円を割り込んでいます。
また、株価指数も反落となり、なかなか連騰が続かないようです。
■オリエンタルランドと第一三共が揃って急落、NTTドコモは8日連続で高値更新
個別銘柄では、機械株の一角に前日に続く見直し買いが入り、ファナック(6954)が大幅続伸となったほか、SMC(6273)、コマツ(6301)、日立建機(6305)、ジェイテクト(6473)などが大幅上昇となりました。
また、円安を好感して自動車株も買い戻され、社長退任が決定した日産自動車(7201)が一時+5%高に迫る大幅高になり、マツダ(7261)、日野自動車(7205)、三菱自動車(7211)も大きく値を上げ、SUBARU(7270)は再び年初来高値を更新しています。
さらに、ハイテク株ではパナソニック(6752)やシャープ(6753)が大幅高となり、東京エレクトロン(8035)は取引時間中に年初来高値更新となりました(終値は下落)。
その他では、出遅れ感の強かった金融株が軒並み値を上げ、とりわけ、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、りそなホールディングス(8308)など銀行株が急騰したのが目を引きました。
なお、NTTドコモ(9437)は堅調に推移し、8日連続で年初来高値更新となりました。
一方、ハイテク株の一角に利益確定売りが出て、アドバンテスト(6857)が大幅安になり、NEC(6701)、富士通(6702)、ソニー(6758)も大幅下落となりました。さらに、オリンパス(7733)もわずかに値を下げて8日ぶりの反落となっています。
その他では、上場来高値を続けてきた銘柄に大きな利益確定売りが相次ぎ、オリエンタルランド(4661)が一時▲6%超安の急落、第一三共(4568)も一時▲8%安に迫る急落となったのが目を引きました。
新興市場(東証マザーズ)では、メルカリ(4385)が久々に急騰し、ウォンテッドリー(3991)も急騰しました。一方、ブシロード(7803)が大きく値を下げ、手間いらず(2477)やユーザベース(3966)も大幅下落となっています。