■【東京株式市場】 2020年10月30日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は5日続落、終値は約2カ月ぶりの23,000円割れ
2020年10月30日(金)の主要指標 カッコ内は前日終値比
- 日経平均株価 22,977円(▲354円、▲1.5%) 大幅5日続落
- TOPIX 1,579.3(▲31.6、▲2.0%) 大幅5日続落
- 東証マザーズ株価指数 1,171.2(▲41.3、▲3.4%) 大幅3日続落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:244、値下がり銘柄数:1,897、変わらず:39
- 値上がり業種数:0、値下がり業種数:33
- 年初来高値更新銘柄数:13、年初来安値更新銘柄数:45
東証1部の出来高は13億1,380万株、売買代金は2兆6,377億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。
米国大統領選挙もいよいよ最終盤に差し掛かる中、新型コロナウイルス感染の再拡大などを懸念した手仕舞い売りが増加しました。
そのような中、日経平均株価は終日マイナス圏で推移し、終値ベースでは8月28日以来となる23,000円割れで5日続落となりました。終わってみれば“寄り付き天井”だったようです。取引時間中の高値は23,320円(▲11円)、安値は22,948円(▲383円)となり、値幅(高値と安値の差)は約372円となっています。
なお、TOPIXも同じような値動きで5日続落となりましたが、下落率は▲2%に迫る日経平均株価以上の大幅安となりました。
■東証マザーズ株価指数は大幅3日続落、売買代金は134日連続で1,000億円超え
東証マザーズの出来高は1億1,292万株、売買代金は2,398億円となり、いずれも前日より増加しました。
売買代金は134日連続で1,000億円を超え、22日連続で2,000億円を上回りましたが、個人投資家も利益確定売りや手仕舞い売りが増加したと見られます。
また、株価指数も▲3%超安の急落となる3日続落で、終値でも再び1,200ポイントを割り込んでいます。
■ハイテク株安の中でパナソニックとアドバンテストが逆行高、大幅最終赤字のOLCは急落
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- アドバンテスト(6857)
- ファナック(6954)
- KDDI(9433)
大幅下落が相次いだハイテク株の中で、前日に決算発表を行ったパナソニック(6752)が一時+9%高に迫る急騰となり、アドバンテストは一時+13%弱高へ爆騰しました。
また、同じく前日に減益幅の大幅縮小見込を発表したファナックも一時+6%超高へ急騰しています。
その他では、ニトリホールディングス(9843)によるTOB実施が正式発表された島忠(8184)がTOB価格付近まで急騰して、連日の年初来高値更新となったことが目を引きました。
なお、取引時間中に1,200人の希望退職者募集などの構造改革実施が伝わったLIXILグループ(5938)が直後から急騰し、終値は+3%超高の大幅上昇となりました。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- 京セラ(6971)
- 東京エレクトロン(8035)
- ソフトバンクグループ(9984)
ハイテク株の大半が大幅下落となり、前日に大幅減益決算を発表した京セラが▲10%弱安の暴落、日本電産(6594)、村田製作所(6981)、TDK(6762)など他の電子部品株も大きく値を下げました。
また、富士通(6702)、NEC(6701)、三菱電機(6503)なども大幅安となり、日立製作所(6501)は一時▲6%安に迫る急落となっています。
さらに、前日に今期業績の最終赤字が▲511億円になる見込みを公表したオリエンタルランド(4661)が一時▲6%超安へ急落し、東海旅客鉄道(9022)や日本航空(9201)など既に巨額赤字見通しを発表済みの輸送関連株も総崩れの大幅下落となりました。
その他では、取引時間中に上期の大幅減益決算を発表した三井物産(8031)が直後から急落し、一時▲7%超安まで売られたことが目を引きました。