■【東京株式市場】 2021年2月24日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は安値引けの大幅反落、終値は7日ぶりに3万円割れ
2021年2月24日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 29,671円(▲484円、▲1.6%) 大幅反落
- TOPIX 1,903.0(▲35.2、▲1.8%) 大幅反落
- 東証マザーズ株価指数 1,219.7(▲54.9、▲4.3%) 大幅反落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:605、値下がり銘柄数:1,523、変わらず:66
- 値上がり業種数:6、値下がり業種数:27
- 昨年来高値更新銘柄数:46、昨年来安値更新銘柄数:1
東証1部の出来高は15億7,041万株、売買代金は3兆4,613億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。
米国株式相場の不安定な値動きを受けて、休日明けの東京市場では利益確定売りが優勢となる展開が続きました。
そのような中、日経平均株価は大幅反落の安値引けとなり、終値で2月12日以来となる7日ぶりの3万円割れとなりました。取引時間中の高値は30,089円(▲67円)、安値は29,671円(▲484円)となり、値幅(高値と安値の差)は約417円。
なお、TOPIXも同じような値動きで安値引けの大幅反落となりましたが、終値はかろうじて1,900ポイントを維持しています。
■東証マザーズ株価指数は▲4%超安の急落、売買代金は9日連続で2,000億円超え
東証マザーズの出来高は1億1,881万株、売買代金は2,224億円となり、いずれも前日より小幅増加となりました。
売買代金は209日連続で1,000億円を上回り、9日連続で2,000億円を上回る高水準の商いでしたが、利益確定売りや見切り売りが多く出たと見られます。
また、株価指数も▲4%超安の急落となる大幅反落で引けました。大型株式市場同様に、こちらも安値引けでしたが、終値は1,200ポイント以上を維持しています。
■日立製作所が逆行高で昨年来高値を更新、トヨタ自動車は大幅安で6日続落
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- ファーストリテイリング(9983)
- 住友不動産(8830)
- アサヒグループホールディングス(2502)
ハイテク株が総じて急落する中、安定した業績が評価される日立製作所(6501)が一時+3%超高で昨年来高値を更新する逆行高となりました。ただ、その後は売りに押され、終値は小幅高に止まっています。
また、ハイテク株ではキヤノン(7751)、オリンパス(7733)、リコー(7752)など精密機器株も値を上げましたが、こちらもわずかな上昇に止まっています。
さらに、小売り株ではファーストリテイリングが大幅高で上場来高値を更新し、高島屋(8233)や三越伊勢丹ホールディングス(3099)など百貨店株が緊急事態宣言解除後の売上回復期待等から軒並み急騰しました。
その他では、この日もワクチン接種進行後の旅客需要回復が注目され、日本航空(9201)とANAホールディングス(9202)が大幅続伸となり、エイチ・アイ・エス(9603)も一時+10%高へ爆騰し、九州旅客鉄道(9142)などJR株も大幅続伸となったことが目を引きました。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- ソフトバンクグループ(9984)
- ファナック(6954)
- 東京エレクトロン(8035)
ハイテク株が利益確定売りに押されて急落銘柄が目立ち、終値ベースでシャープ(6753)が▲7%弱安、村田製作所(6981)とローム(6963)が▲6%弱安、ソニー(6758)、NEC(6701)、日本電産(6594)などが▲5%超安となりました。
また、自動車株は反発する銘柄が多かった中、トヨタ自動車(7203)が大幅安で6日続落となり、デンソー(6902)や豊田自動織機(6201)などトヨタ系部品メーカーも大幅下落となっています。
その他では、コロナ禍での成長期待という評価で株価上昇が続いた銘柄に手仕舞い売りが目立ち、SGホールディングス(9143)が▲5%超安へ急落し、エムスリー(2413)も同じく▲5%超安へ急落、シマノ(7309)も▲4%超安の大幅下落で引けたことが目を引きました。