アドバンテストの2026年3月期4Qは、41.2%増収、営業利益2.39倍。SoCテスタが好調。
本レポートに掲載した銘柄: アドバンテスト(6857、東証プライム)
1.アドバンテストの2026年3月期4Qは、41.2%増収、営業利益2.39倍。
アドバンテストの2026年3月期4Q(2026年1-3月期、以下前4Q)は、売上高3,280.73億円(前年比41.2%増)、営業利益1,531.14億円(同2.39倍)となりました。前3Q比でも大幅増収増益となり、過去最高の業績となりました。
セグメント別売上高を見ると、SoCテスタは、前3Q1,652億円→前4Q2,372億円と大幅に増加しました。AI半導体向けだけでなく、生成AI用データセンターでの役割が増しているCPU向けも増加したと思われます。
一方、メモリ・テスタは前3Q573億円→前4Q368億円へ減少しました。DRAM、HBM、NANDがいずれも生産数量が増加しているため、メモリ・テスタ需要の基調は強いと思われますが、前3Q売上高が大きかったため、また振幅の大きい分野でもあるため、前4Qは前四半期比減収となりました。
サポートサービスは、前3Q171億円→前4Q186億円へ増加しました。テスタ売上高増加に伴いサポートが増加しました。
地域別売上高を見ると、台湾向けが前3Q1,032億円→前4Q1,888億円へ大幅に増えました。高性能SoCテスタが増加しました。韓国向けは前3Q570億円→前4Q345億円へ減少しましたが、これはメモリ・テスタが減少したためです。中国向けは前3Q654億円→前4Q568億円と減少しましたが、高水準でした。SoCテスタが減少しました。
表1 アドバンテストの業績
表2 アドバンテストの事業セグメント別売上高(新セグメント)
表3 アドバンテストの地域別売上高(四半期)
2.米国大手ITの生成AI向け設備投資動向を見ると、2028年3月期も二桁増収増益か。
1)米国大手ITの設備投資が半導体製造装置需要に直結する。
アドバンテストに限らず半導体製造装置各社の業績は、前工程、後工程の別に限らず、米国の大手IT、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト、アルファベット、メタ・プラットフォームズの設備投資に左右されます。これら4社にオラクルを加えた5社の設備投資の多くが生成AI向けです。これら米国大手ITの設備投資が、先端半導体と半導体製造装置の需要に直結しているのです。
米国の大手IT、アマゾン・ドット・コム、アルファベット、メタ・プラットフォームズの2026年暦年の設備投資は、2026年1-3月期決算電話会議において従来予想から上方修正されました。
アドバンテストの2027年3月期業績予想は、売上高1兆4,200億円(前年比25.8%増)、営業利益6,275億円(同25.7%増)です。SoCテスタが牽引役となって二桁増収増益が続くという予想です。
会社予想増収率25.8%増と、米国大手IT4社の2026年設備投資増加率71.7%には乖離があります。米国大手IT4社の2026年設備投資が予想通りならば、アドバンテストの2027年3月期業績予想は上方修正される可能性が高いと思われます。
表4 米国大手ITの設備投資額(暦年)
2)米国大手ITの設備投資は2027年も増加へ。ただし伸び率は不透明。
米国大手IT4社の2027年設備投資は、アルファベットのみが大幅に増えるとコメントしており、他社はコメントしていません。ただし、クラウドサービス大手3社(アマゾン、マイクロソフト、アルファベット)の生成AI関連受注が増えている模様であり、設備投資競争も起きていると思われます。また、足元でAIエージェント等の生成AIを使った情報システムを導入した会社が増えている模様ですが、それらの会社では生成AIを動かす時に発生する「トークン」が急増しており、この「トークン」の計算処理にカネがかかっている模様です。
一方で、2027年の大手IT設備投資にはリスクもあります。AIエージェントを導入した会社のトークン急増は想定外の場合が多く、年間の情報化投資予想を圧迫している会社が増えている可能性があります。この動きが続けば、より効率的にAIエージェントを動かすシステムの開発や、トークン処理が安い生成AIへの切り替え(オープンAI、アンソロピックから、DeepSeek、Qwen(アリババ)、Llama(メタ)、Mistral AIなどオープンソース系への切り替え)が進む可能性があります。
あるいは、クラウドサービスで計算処理するのではなく、自社内の情報システムで計算処理するやり方もあります。ただし、足元ではAI半導体だけでなく、CPU、メモリ、ストレージ、各種の電子部品が品不足になっているため、自社の情報システムでAIエージェントを構築するには大規模な場合は困難があると思われます。
生成AI開発会社の資金調達問題もあります。オープンAI、アンソロピックともに赤字であり、毎年巨額の資金調達が必要ですが、この調達資金が計算資源の確保のために大手クラウドサービス会社に流れている構図です。クラウドサービス会社の大口需要家がオープンAIとアンソロピックですが、オープンAIのユーザーがアンソロピックやアルファベット(Gemini)に流れているとも言われているため、この資金調達問題には注意が必要です。
生成AIを使った企業システムには問題も多い模様です。ただし、2026年1-3月期のアマゾン、マイクロソフト、アルファベット、メタの4社の決算電話会議では、生成AI事業をやり抜く姿勢が感じられました。すでに巨額投資を行っているため、後戻りはできない状況にありますが、この巨額投資こそが巨大な参入障壁となるため、生成AI事業はやる価値があるという姿勢が感じられました。
この見方が実現するならば、2027年も米国大手ITの設備投資は増加すると予想されます。ただし、伸び率には不透明感があります。2028年も同様です。2027年以降の生成AI向け設備投資の変化については、生成AIとAIインフラの技術動向、ユーザー動向に注意する必要があります。
3)アドバンテストの2027年3月期、2028年3月期は引き続き好業績が予想される。
このような米国大手ITの設備投資動向とリスクを考慮し、楽天証券ではアドバンテストの業績予想を、2027年3月期は売上高1兆6,000億円(前年比41.8%増)、営業利益7,500億円(同50.3%増)、2028年3月期は売上高2兆100億円(同25.6%増)、営業利益9,700億円(同29.3%増)と予想します。
引き続き高い成長が予想されます。
表5 アドバンテストの事業別売上高
表6 アドバンテストの地域別売上高(通期ベース)
表7 アドバンテストの半導体テスタ市場予想
3.アドバンテストの今後6~12カ月間の目標株価を、前回の3万円から3万8,000円に引き上げる。
アドバンテストの今後6~12カ月間の目標株価を、前回の3万円から3万8,000円に引き上げます。
楽天証券の2027年3月期予想1株当たり利益(EPS)767.0円に、成長性とリスク、特に2028年3月期の業績変化率に対するリスクを織り込み、想定株価収益率(PER)45~50倍を当てはめました。
引き続き投資妙味を感じますが、PER水準が高いため、株価変動に注意する必要があると思われます。
本レポートに掲載した銘柄: アドバンテスト(6857、東証プライム)
(今中 能夫)

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