自衛隊機が上空から姿を捉える

 防衛省・統合幕僚監部は2026年4月13日、鹿児島県の草垣群島沖で中国海軍の艦艇を確認したと発表し、当該艦艇の写真を公開しました。

【画像】怪しすぎる外観..これが鹿児島沖に出現した中国海軍の艦艇です

 今回確認されたのは、中国海軍のドンディアオ級情報収集艦1隻です。

4月11日午前3時頃に草垣群島の北東約90kmの海域に出現し、大隅海峡を東に進み、太平洋に向けて航行したとしています。大隅海峡は、自衛隊の基地が建設中の馬毛島にも近い海峡です。なお同艦は、4月9日から10日にかけて対馬海峡を南西に進み、東シナ海へ向けて航行していました。

 ドンディアオ級情報収集艦は、主に電子情報を収集するための偵察船で、船体にはゴルフボールのような球状の大型レドームが複数設けられ、弾道ミサイルなどを追跡する能力も持つといわれています。

 これに対し自衛隊は、P-1哨戒機や海上自衛隊の第1水上訓練支援隊に所属する多用途支援艦「げんかい」より警戒監視・情報収集を行ったとしています。

 多用途支援艦とは、21世紀に入ってから生まれた比較的新しい艦種で、2002年3月に就役した「ひうち」をネームシップに、計5隻建造された艦艇です。

 ひうち型は基準排水量980トン、全長65m、乗員は約40名と小型です。海上自衛隊で最大の護衛艦である、いずも型護衛艦の基準排水量1万9500トン、全長248m、乗員約500名と比べると、基準排水量で約20倍もの差があります。

 しかし、ひうち型は小さな船体にも関わらず、5000馬力の機関出力があります。そのため、いずも型護衛艦やましゅう型補給艦といった大型艦艇を曳航することが可能です。艦艇の曳航以外にも、輸送や救難、訓練支援など様々な用途に使用されています。最近では、警戒監視・情報収集任務にあたる護衛艦が不足しているため、ひうち型がこの任務に駆り出されることもあります。

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