実はアメリカ純正の艦ではない

 アメリカの造船会社フィンカンティエリ・マリネット・マリン(FMM)は、アメリカ海軍から、マクルング級中型揚陸艦(LSM)4隻の建造に向けた長納期資材の調達および計画業務について、3000万ドル(約48億円)の契約を受注したと発表しました。

【画像】就役後は? これが、新型揚陸艦の上陸イメージです

 この契約は、アメリカ海兵隊の海兵沿岸連隊(MLR)を支援するために計画されている揚陸艦群のうち、最初の4隻の建造に向けた準備を行うものです。

 同艦は、分散作戦の実施や沿岸域における機動性の向上、さらに紛争環境下における部隊の迅速な展開および持続的運用を可能にするために計画されています。FMMによれば、建造は早ければ2026年第4四半期にも開始される可能性があるとしています。

 LSMは、オランダのダーメン・グループが開発した4000トン級のLST-100戦車揚陸艦をベースとしています。

 この艦は航続距離4000海里(約7400km)を有し、250人の海兵隊員を搭載可能です。アメリカ海軍は2025年12月、この設計のデータ権利をダーメンから確保するために330万ドル(約5億3000万円)を投じており、国内の複数の造船所で建造を分担できる体制を整えています。

 LST-100をベースとした艦が新型LSMとして選定された背景について、アメリカ海軍海上システム司令部は以前、「成熟した既存設計と戦略的エンジニアリングを活用することで、調達期間を短縮し、必要な時期に沿岸での機動力を確保できる」と説明しています。つまり、調達期間の短縮とコスト圧縮を目的として、LST-100をベースとした艦の採用が決定されたということです。

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