我々の暮らしに混乱をもたらしているホルムズ海峡事情。今のままだと「食卓」にも暗い影を落とす可能性があります。
(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)
原油高が引き起こす漁業困難
アメリカとイスラエルのイラン攻撃に端を欲する「ホルムズ海峡封鎖」問題。すでに原油不足が日常に多くな影響を及ぼしている国もある中で、大量の備蓄をもっていた日本はまだそこまで大きな影響は出ていません。
それでもパキスタンの仲介で行われた一時停戦も、イスラエルのレバノン攻撃によってあっという間に崩壊し、問題解決の糸口は見えません。このままでは早晩、わが国も原油不足の影響が出てしまうでしょう。
原油不足と聞くと我々は真っ先に「車の燃料」の心配をしてしまいますが、動かせなくなるのはもちろん車だけではありません。漁船の燃料である重油は原油から取り出されるものであり、原油がなければ海面漁業が行えなくなります。
すでに一部の地域では出漁制限を行う漁協も出ており、このままでは我々の食卓から魚が消えてしまうといったことにもなりかねません。
「発泡がない」の悲鳴
漁師を苦しめるのは重油不足だけではありません。今最も不安視されているのは「発泡不足」です。
発泡とは鮮魚輸送に用いられる発泡スチロールのケースのこと。漁業の現場に欠かせないものですが、その原料となるナフサもまた原油から作られる成分です。
そのため、原油不足によって国内で大不足となる可能性が高まっているのです。漁業ではそれ以外にも、水を漏らさず軽量であるプラスチック製の道具が非常に多いため、ナフサ不足の影響を最も受ける業界とも言えます。
金の卵「稚魚」が輸入できない
原油不足は「養殖業」にも大きなダメージを与えています。
カンパチの養殖には、ある程度まで育った天然の稚魚が用いられます。多くが中国の海南島周辺でまず畜養され、ある程度のサイズになったところで日本に輸入されるのですが、その輸送のための燃料である重油が手に入らないために輸送がストップしてしまっているのです。
厄介なことに、輸入する稚魚のサイズが30cmを超えると10%の関税がかかってしまうといい、このルールも養殖業者の頭を悩ませています。特例で関税をいったん無効にするという話もあるようですが、それでも大きくなった稚魚は輸送に向かず、運べる量も激減するため、コストばかりが膨れ上がります。
他国の指導者が始めた戦争により、われわれ日本人の口に魚が入りにくくなってしまうのは避けられなさそうです。
<脇本 哲朗/サカナ研究所>
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