GIII新潟2歳S(新潟・芝1600m)が8月24日に行なわれる。
過去10年の結果を振り返ってみると、1番人気が4勝、2着3回と比較的安定した成績を残している。
しかしながら、デビューしたばかりの若駒の戦いとあって、伏兵の台頭も頻繁に見られ、3連単ではしばしば好配当が生まれている。2015年には26万円超え、2023年には18万円超えといった高額配当も飛び出している。
となれば、今年も人気薄の馬を軸にしてオイシイ配当を狙ってみるのも悪くない。そこで、過去10年の結果を参考にして、今年のレースで一発が期待できそうな馬を探し出してみたい。
まずは消去法によって、馬券に絡んでくるタイプを絞り込んでいこう。
過去10年で馬券に絡んだ30頭の戦績を見てみると、新潟2歳Sに臨むにあたって、3戦以上こなしてきた馬がいないことがわかる。そうなると、すでに4戦を消化しているフォトンゲイザー(牡2歳)、前走で3戦目の未勝利戦(8月10日/新潟・芝1400m)を勝ち上がってきたタイセイフレッサ(牝2歳)は、"消し"でいいだろう。
また、過去に馬券圏内(3着以内)に入った30頭のうち29頭が、前走の新馬戦、あるいは未勝利戦で勝利を飾っていた。敗れている1頭、2015年に3着に入ったマコトルーメンにしても、GIII函館2歳S(5着。函館・芝1200m)と重賞だった。それを踏まえると、前走で重賞以外のレースで敗れているのは厳しいと見る。
ここで馬券対象から外れるのは、タイセイボーグ(牝2歳)、リネンタイリン(牡2歳)の2頭だ。
残ったのは、サノノグレーター(牡2歳)、サンアントワーヌ(牝2歳)、ヒルデグリム(牝2歳)、フェスティバルヒル(牝2歳)、メーゼ(牝2歳)、リアライズシリウス(牡2歳)の6頭。穴狙いに徹することを考えれば、人気が予想される「2強」、フェスティバルヒル、リアライズシリウスを除いた4頭になる。
ここから、さらに絞り込んでみたい。あらためて過去10年で3着以内に入った30頭の前走を見てみると、半分以上の18頭がメンバー最速の上がり(タイも含む)をマークしていた。
この条件をクリアしたのは、残った4頭のうち、サノノグレーター、サンアントワーヌ、メーゼの3頭。いずれも、前走の新馬戦を快勝しており、大駆けがあってもおかしくない。このなかから1頭を軸馬に選んで、好配当を狙ってみてはどうだろうか。