この記事をまとめると
■トヨタがセンチュリーのSUVを発売するというウワサがある■現在多くの高級車メーカーがプレミアムSUVを投入している
■なんとセンチュリーだけでなくコルベットのSUVが出るというウワサまである
世界の超高級ブランドがひしめくプレミアムSUVの世界
トヨタの国内専用最上級車としてラインアップされているセンチュリー。このセンチュリーに、どうやら世界的にその存在感を強めている最高級のプレミアムSUVが追加される計画が進行中らしい。標準ボディともいえるサルーンでも、その威風堂々としたスタイルからも想像できる最上級の快適性で、後席のVIPに理想的な移動空間を与えてくれるセンチュリー。
同様の例は、世界各国の自動車メーカーにも見られる。いわゆる既存の最上級モデルをベースにSUVを商品化し、さらに幅広いユーザー層にその魅力を訴えかける戦略だ。
もっとも新しいところでは、4月17日、メルセデス・ベンツのサブブランドであり、カスタマーに究極のラグジュアリーを提供することを目的として誕生したメルセデス・マイバッハから、メルセデスEQのSUVであるEQSのテクノロジーをベースに、マイバッハのエクスクルーシブさを融合させた、メルセデス・マイバッハEQS 680 SUVが発表されている。

カール・マイバッハの「良いものは美しくなければならない」という信念に沿って開発されたというこのSUVのフィニッシュはたしかに素晴らしい。そのエクステリアやインテリアは優雅で、そしてもちろん快適な移動空間を持つデザインはこのモデルの大きな魅力だ。さらに、サステナブルな本革を使用。そのなめしにもコーヒー豆の殻をなめし剤に使用するなど、さまざまな工夫が図られている。
後席にVIPを迎えるための性格をより強めたという意味では、こちらも先日発表されたベントレーのベンテイガEWB(エクステンデッド・ホイールベース)と同アズールがショーファードリブンの性格を強めてきたSUVといえるだろう。

550馬力の最高出力を発揮するV型8気筒ツインターボエンジンが実現するパフォーマンスは、ドライバーにももちろん大きな喜びを与えるが、まさにクラフトマンシップの極みであり、また同時に飛行機のファーストクラス並みの快適性を持つ後席は、それに身を委ねるだけで最高の心地良さを感じさせてくれる。

ホイールベースが標準ボディより180mm長くなったことで、フットスペースのゆとりも確実に高まったことも見逃せない。
激戦区のプレミアムSUVの参入計画はセンチュリーだけじゃない
ロールスロイスのカリナンも、世界最高峰のSUVとしてその名を知られる一台だ。

新型のプラットフォームを採用し、さらにロールスロイスとしては初の4WDモデルとして誕生したカリナン。ボディサイズは、やはりロールスロイスの格とでもいうのだろうか、かなり大きな設定となるが、エアサスを用いたサスペンションは、スイッチ操作ひとつでそのセッティングを変更することが可能。どのような道でも、これまでロールスロイスが得てきた魔法の絨毯という乗り心地の良さを誇っている。

搭載エンジンは6.7リッターのV型12気筒。これもまたSUVのハイエンドを定義するには重要な要素のひとつといえる。
アメリカでは、シボレーのコルベットが生誕70周年を迎えたのをひとつのターニングポイントに、コルベットをサブブランド化し、コルベットのブランド名のもとで、4ドアサルーンやSUVを生産しようというプランも進行しているようだ。

シボレーは、かつてコルベットをベースとした4ドアサルーンをプロトタイプとして開発した経緯があるし、ここ最近のプレミアムSUVの人気を考えれば、コルベットの名を掲げるSUVが誕生しても、そのスポーティなイメージでビジネス的な成功は十分に考えられる。
ほかにはランドローバーのレンジローバーや、キャデラックのエスカレードなど、すでに一時代を築き上げたモデルが多数存在するプレミアムSUVの世界。そこに参入してくると予想されるセンチュリーは、はたしてどれほどの魅力を持つモデルに仕上がっているのだろうか。