この記事をまとめると
■スポーティなスタイルや走行性能のために低さにこだわっているモデルがある



■国産車の現行モデルのなかで全高の低さを比べた



■ベスト5はすべて日本を代表するスポーツカーとなった



4位と5位はトヨタと日産を代表するフラッグシップスポーツカー

全高が低いクルマというと、やっぱりいちばんに思い浮かべるのはスポーツカー。昔は低ければ低いほどカッコイイという風潮があったので、それこそヒップポイントも地面スレスレかと思うほどに低く、公道を走るフォーミュラカーとも言われたケーターハム・スーパーセブンの全高は1115mmという低さ。



でもだんだんと、安全性の確保などのために車体が大きく、厚みを増してきているので、なかなか昔のように低いクルマというのは見られなくなりましたが、それでも、スポーティなスタイルや走行性能を実現するために、低さにこだわっているモデルもあります。



今回は、現行の日本車でどれがいちばん全高が低いのか、トップ5を発表したいと思います。



まず第5位は、全高1315mm。おそらくこれが純ガソリンモデルとしては最後になりそうな、伝統あるスポーツカー、日産フェアレディZ。7代目のモデルになります。



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初代へのオマージュがふんだんに盛り込まれつつ、しっかりと先進的なイメージをまとったデザインは、どこから見てもスタイリッシュ。エンジンは3リッターのV6ツインターボで、9速ATと6速MTがあり、最高出力405馬力/最大トルク475Nmのパフォーマンスを秘めています。



路面との接地性が高く、吸い付くようなコーナリングを見せるフェアレディZ。空力性能もしっかり考えられているのでしょう。



続いて第4位は、全高1295mm。往年の名で復活したトヨタのスポーツカー、スープラです。BMWのZ4と兄弟車にあたり、BMW製の3リッター直6ターボエンジンを搭載。当初は8速ATのみでしたが、限定で6速MTも追加発売されています。



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トヨタGRスープラのフロントスタイリング



マイナーチェンジでシャシーのチューニングを施し、ハンドリング性能と乗り心地の両立をはかったというように、その気になればサーキット走行も楽しめつつ、普段は大人っぽく走れるスポーツカーに仕上げられています。



1位となったのは世界中で愛される日本を代表するスポーツカー

次に第3位ですが、これはちょっとカラクリがありまして、ルーフについているアンテナの高さまでを含めると1310mmなので4位になるのですが、ルーフそのものの高さだと1280mmで、3位になるのがGR86/スバルBRZ。両社が共同開発した4シータースポーツカーの2代目モデルですね。ルーフまでだとスープラよりも低いのかと、驚いた人もいるのではないでしょうか。



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トヨタGR86とスバルBRZのフロントスタイリング



確かに、GR86/BRZは2ドアでありながら後席があり、チャイルドシートだって装着できる居住性を確保しています。それでいて、全高を1280mmに抑えているというのはすごいこと。排気量アップしたエンジンは2.4リッターの水平対向4気筒で、高回転域までしっかりまわり、ダイレクトな反応が得られるのが気持ちのいいスポーツカーです。



それでは第2位。こちらはカラクリなく正真正銘の全高1280mmということで、軽自動車のライトウェイトオープンカーであるダイハツ・コペンです。ベーシックなコペンも、GRコペンも全高は同じでした。デザインは「Robe」「XPLAY」「Cero」「GR SPORT」の4タイプがあり、やろうと思えばデザインを途中で着せ替えすることも可能なのが大きな特徴。走りのタイプも、標準的な「STANDARD」、攻めて走っても楽しい「S」、さらにスポーティな「GR」と、好みに応じて選べるようになっています。



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ダイハツ・コペンのフロントスタイリング



エンジンはもちろん、軽自動車規格にのっとった660ccのターボですが、徹底的な軽量化やチューニングによって、軽自動車とは思えない気持ちのいい走りを手にしています。



さて、映えある第1位は。全高1235mmのマツダ・ロードスター! 皆さん、予想どおりりでしたでしょうか? 1989年の初代NA型が登場してから、4代目となるのが現行のND型ロードスターですが、なんと全高は初代と同じというのがすごいところ。車両重量も、地道な軽量化で1tを切って990kgに抑えた、990Sというグレードが追加発売されたことでも話題となりました。



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マツダ・ロードスターのフロントスタイリング



電動開閉できるルーフを開け放ち、オープンエアで走る気持ちよさから、その気になればサードで攻める本格スポーツカーの楽しさも享受できる、希少な1台となっています。そしてこのロードスターをベースに、レトロなデザインをまとってファンを掴んでいるミツオカ・ヒミコも同じく全高1235mmをキープしています。



ということで、現行日本車の全高が低いクルマ、トップ5はこのような顔ぶれになりました。今後、ロードスターを抜くモデルが出てくるのかどうか、注目していきましょう。

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