今見ても色褪せないデザインのモデルも
世界中でとどまるところを知らない、空前のSUVブーム。今や、SUVを持たない自動車メーカーはほとんどないのでは、というくらい豊富なラインアップが出揃っていますね。そんな状況だからこそ、思い出すと胸が痛むのは、ほんの少しデビューが早すぎたばっかりに、魅力的なクルマだったにもかかわらずヒットせずに消えていったSUVたち……。
1)日産スカイラインクロスオーバー
まずは「手放し運転」をいち早く実現した新型が話題の日産スカイランですが、2009年にスカイラインクロスオーバーというSUVを誕生させました。
スポーツ性とユーティリティ性を兼ね備えた「クーペとSUVの融合」を謳っていて、FRレイアウトがベースという走り重視のキャラクター。

3.7リッターのV6エンジンはパワフルで、高速道路での追従機能など先進安全技術もしっかり搭載されていながら、ボディは全長4.6mほど、全幅1.8mと大きすぎず扱いやすいサイズだったので、もし今販売されていたら、輸入ブランドのSUVじゃ大きすぎてイヤ、という人たちにちょうどいいんじゃないかな、と思います。が、残念ながら2016年5月で生産終了となってしまいました。

2)ホンダ・クロスロード
続いては、スクエアで平たいフォルムとシンプルで愛嬌のあるデザインが今見ても魅力的な、ホンダ・クロスロード。

この名前は1993年に登場したSUVにも使われていましたが、ここでは2003年に発売されたモデルを指します。全長4.2mほど、全幅1.7mほどというボディサイズは、今日本で大人気のSUVたちと合致するし、3列シートはアレンジも考えられていて、車中泊にも対応可能です。


デザインにこだわるマツダ車の元祖!
3)マツダCX-7
お次は2006年に発売されてから、コアなファンは獲得しつつも、ちょっと大きすぎた、価格が高すぎた、室内が狭すぎた、と散々な感じで2012年に日本からは消えてしまったマツダCX-7。



4)トヨタ・キャミ
そして続いては、近ごろ欧州メーカーから続々と登場しているコンパクトサイズの手頃なSUVとして、今なら受け入れられそうなトヨタ・キャミ。中身はダイハツが作っていたテリオスのOEM供給で、全長が約3.8m、全幅が約1.5mという街中でも扱いやすいサイズです。

バックドアにスペアタイヤを背負った正統派SUVスタイルが災いしたのか、1999年から2006年1月までと一度もフルモデルチェンジすることなく短命に終わってしまい、後継としてカジュアルなデザインのラッシュに役目を譲ってしまいました。

5)ホンダ・エレメント
さて、最後はもっとも時代を先取りしすぎたと思われるオシャレSUVといえば、2002年から2011年まで販売されていたホンダ・エレメントです。


