細かいところまでしっかり洗うとシャッキリ感が出る
洗車というのは、どこまでやるか迷うところだったりする。なかには洗うと壊れるんじゃないかと思い、手を出しにくい部分もある。今回は各部分、実際のところどうなのかを解説しよう。
クルマというのは雨の中を走ったりするわけで、まずボディまわりの細かいところは基本的に洗車してOK。ただし、水をかけていいか、拭き上げるだけにするかという点で差はある。
多くの人が悩む場所なのだが、開けて水洗いするといいのが給油口のフタで、けっこう砂などが溜まっているハズなので、これらは洗い流す。
一方、ドアなどはもちろん開けて洗うと車内が水浸しになるので洗ったあとに、ちゃんと拭き上げるようにしたい。ボンネット、トランク、ドアなど、開けられるところはすべて開けて拭き上げ、水分と汚れを取り除くようにする。これらは外から見るとすき間にすぎないかもしれないが、各部の輪郭がクッキリするので(プラモデルのスジ入れと同じ効果)、全体をシャッキリと見せることができる。
下まわりやエンジンルームも水で洗い流しておくのがオススメ
さらに水がかかってしまうと問題がありそうな部分はどうだろうか? 下まわりはまず問題なしで、泥や油汚れが付きやすい部分でもあるため、たまにでいいので水で洗い流しておくといい。またセルフ洗車機だと下まわり洗浄がオプションで付けられる場合もあるので、これを利用するのも手だ。
そして、心配になるのがラジエータ(その前に付いているエアコンのコンデンサーを含む)で、高圧洗浄機だととくに心配で、直撃するとフィンが曲がったり、中身が出てきてしまうのでは? と心配になることも。以前、部品メーカーの担当者に聞いたところ、「実際、細かいフィンなので直撃すれば曲がってしまうこともあり、強く当てるのは御法度。ただ、走行風がダイレクトに当たって、ゴミや汚れがつきやすいため、たまにでいいので軽く当てて洗い流すのはオススメ」とのことだった。
そして、手を出すのが怖いとよく言われるのが、エンジンルームのクリーニングだ。
作業の際、水をかけると感電したりしそうというのが怖い理由のひとつだが、水で洗い流したい場合は電気系をビニール袋でカバーするといい。この程度でいいのかと思うかもしれないが、意外に問題ないもので、車検時は暖かいお湯を使う(汚れを落とすのと蒸発させるため)とはいえ、丸洗いしても問題はないのもまた事実だ。
それでも怖いというのは気持ちとしてわかる。そのときは硬く絞った濡れタオルで各部を拭くだけでも十分、汚れは落とせて、樹脂部分をつや出し剤で仕上げればかなりきれいになる(塗り過ぎは汚れの再付着となるので注意)。拭くだけなので、電気系のトラブルが発生する心配もなく安心して作業できるだろう。

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