
勝利を収めて笑顔で引き揚げる吉田裕平(右)。左は2着の丸野一樹
直前に2度目のSG優出、1年前にはGⅠ初Vも手にした愛知のホープが堂々の準優入りだ。
吉田裕平(28)=117期・A1=が4日目、後半8Rで2コースから差し切って今節2勝目。8位で予選を突破した。しかも差した相手は、軽快なパワーを誇る実績機の丸野一樹だっただけに価値は大きい。
「危うくターンマークに当たりそうになってハンドルを切り直したんですが、そこからの立ち上がりが良かった。丸野さんにもいい足だと言ってもらえました」
下した強敵からも機力のお墨付きを得て、最高のリズムで準優へと乗り込む。
一昨年10月のダービーがSG初優出(3着)で、昨年11月のまるがめ周年でGⅠ初V。そして今夏のメモリアルで2度目のSG優出(5着)。十分な活躍に映るが本人は「それ以外では結果が出せていないので、ファイナルに乗りたい」。
確かに、GⅠは通算2優出と意外に少ない。実力に実績を追い付かせるべく、思い切ったターンを繰り出す。